華のエレヂィ。〜elegy of various women 〜
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2004年10月03日(日)

遠くで私を叱って。 〜処女〜

<前号より続く>



「じゃ、俺は見てるから、自分で脱いでみせて」
 「・・・はい」


ペンライトで照らす僅かな光の中で、ミカは最後の一枚を脱いだ。
生まれたままのあられもない姿。


「じゃあね、両脚をしっかり開いてごらん」
 「・・・はい」

「両腿をしっかり手で持って、しっかりと俺に見せて」
 「・・・」


しかし、ミカはやろうとしない。
自分の限界を超えてしまう行為だったのだろう。

いくら風俗店とはいえ、彼女はきっとなれていない。
強要しすぎるのも雰囲気を壊す。


「じゃ、出来る範囲で見せて」
 「・・・これで、いいですか?」


両腿の奥に、若干濃い目のヘアが見え隠れする。
決して広くないが、彼女の限界であろう。


「よく見えないけど、頑張ってくれて嬉しいよ」
 「・・・誉められたの、初めて・・・」


ミカは安堵したのか、そんな言葉を漏らした。

俺はミカの脚の爪先から、舌と指を這わせながら攻めのぼる。
先程より反応が大きくなってきた。

俺はミカの深奥に指を差し込む。
途端に身を固くする。


驚いた。


「どうしたの、いつもこうなの?」



ミカは自らの性器だけでなく、ヘアの先まで温い粘性の液体で濡れていた。
ものすごい濡れ方をしている。
性経験の少ない若い女性に時折見られる現象だが、男としては嬉しいものである。

微かに匂い立つ半白濁の蜜で溢れ返っていた。
アナル、いやその下のタオルシーツまでじっとりと濡れていた。


 「・・・聞かないで」


俺の質問にこう懇願して逃れようとするミカ。

俺は愛蜜に溢れるミカ自身の表面を指の腹で攻める。
もう腰を動かさずに居られない様子だ。

そしてミカ自身の突起に薄皮の上から触れ、そのまま攻め続ける。
指先の気まぐれな蛇行に合わせて反応する。

殺しきれずに漏れる、可愛い喘ぎ声。

きっと恋人の腕の中でも、こんなあられもない姿でいるのだろう。


「こんなに綺麗で感じやすいんだから、彼氏が本当に羨ましいねぇ」


また照れてるのか、ミカは黙りこむ。


「灯り、点けていい?明るい所で見たいな・・・」
 「・・・はい」


俺はベッド脇のスタンドを点けた。

メリハリのあるスタイル。
しっとりと汗ばむ素肌。
透き通るほど薄い色素の乳首。
ボリュームも充分な濃い目のヘア。
身長の割に長い手足。

淡い照明に浮かび上がるミカの肢体は、本当に綺麗だった。


俺は淡い色をしたミカの割れ目の深奥に右手中指を沈めた。


驚いた。


ミカ自身の肉壁が、全体で俺の指を包み込み、絞る。
『名器』である。
俺も決して少なくない女性との経験があるが、その中でも数本の指に入る。
この中に俺自身が沈みこむと、間違いなく長い時間は持たない・・・

ゆっくりと差し入れた指をストロークする。
その動きに合わせて、ミカの腰が揺れ始めた。

・・・痛いっ

ミカはうめいた。


「痛かった?ゴメンね」
 「・・・私、まだ経験無いんです・・・」

「処女、なの?」


ミカは小さく、しかししっかりと顎を引いた。
俺はその反応が信じられなかった。


「彼が居るのに、まだHしてないんだ?」
 「ええ・・・」


快楽は本人の意識を酔わせるが、痛みは一瞬で現実に引き戻す。
名器に挿入する感触を楽しみたかったが、俺は指を抜いた。


 「ありがとう・・・」


意外なミカの言葉。
やはり生真面目なのだろう。

少し休憩がてら、ミカを抱いて横たわった。


「でも、指を入れてて思ったけど、指がすごく気持ちよかったよ」
 「・・・そうですか?」

「客からもっと求められるでしょ?」
 「・・・何をですか?」

「例えば、本当にHしよう、とか・・・」
 「・・・そうですね、みんなに言われます」

「そういう時は、どうするの?」
 「・・・困ります、ね」

「俺もこんな女だったら、したいって思うよ。今でも・・・」
 「・・・」

「ミカちゃんなら、どう返事してくれるかな」
 「・・・困ります」

「いいよ、はっきり返事してくれて」
 「・・・やっぱり出来ません」

「そうか、残念だけど、なぜ?」
 「・・・彼を、裏切りたくありません」

「彼はこの仕事、知ってる?」
 「知りません」

「この仕事だけ?」
 「本業は違います・・・契約のSE(システムエンジニア)なんです。
  週1くらいでここに来てます」

「彼も同業?」
 「ええ、でも今、海外に居ます」

「聞いていいかな?なぜ君はこの仕事しているの?」
 「・・・」


俺に気を許したのか自らの事を礼儀正しく話してくれたが、
この質問だけは詰まった。そして、予想しない答えが返ってくる。


 「・・・バカですよね、私」


決して軽い言い方ではなかった。
謙遜ではない。明らかに自虐する口調だった。


<以下次号>








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