華のエレヂィ。〜elegy of various women 〜
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2002年05月12日(日)

ランの嫁入り道具。 前編


最近の風俗業界は、どうも「知恵」の出し合い、絞り合いらしい。

俗都・名古屋では「コスプレビデオパブ」「痴漢電車」「学校」と、
普段ではまず体験できない(実行しようものなら人生を棒に振りかねないが・・・)
プレイを看板にしている店がたくさん出来つつある。


好奇心旺盛な俺は、浅く広く色々な店を経験してみようと思いついた。

男の欲望は無茶しない程度で晴らさないと。
その店でのそれぞれの体験は、おいおい書くことにしよう。



最近、面白い趣向の店を体験した。
栄にある喫茶店風のヘルスだ。知る人は知っているだろう。


まず受付で金を払い、コーヒーチケットを受け取る。
そこから薄暗い喫茶店風(名古屋で有名な喫茶店そのまま)の造りの部屋に通される。

その中には客として様々な服装の女性がおり、
1人あたり2〜3分の時間内でお話・お触りができる。
そしてベルが鳴ると次の人・・・という具合で一通り、順番に回って相手を探す。

最後に、気に入った娘にチケットを渡して部屋に消える・・・
というシステムだった。


俺が行った時は3人。
混んでいる様子もなく、どうも「はずれ」の時間帯だったようだ。

やがてベルが鳴り、一人ずつ品定めしていく。


一人目。金髪の薄幸そうなガリガリ娘。愛想はいいがそそらない。お話のみ。
二人目。結構な美人。でも気だるそうで、やる気を全く感じさせなかった。パス。
三人目。ちょっと根暗そうなタヌキ顔の豊満系。照れ臭そうで話も盛り上がらず。


俺の好みがいない。

そのまま怒って帰ろうか、もう少し待って入れ替わりに期待しようか・・・と考えたが、
その中から選ばなければならないらしい。
俺はその中で最もマシだった三人目の豊満系に決めた。


選んだのはいいが、店の奥に通されるのではなく、案内されたのは
同じビルの上の階の別店。

そこで10分以上待たされた。
もしかして、ボッタクリ?不安が襲う。


散々待たされた挙句、店員に先に部屋へ案内された。
10畳程の部屋に、ベッドと間仕切り。その奥はシャワーとマット。

独りでぽつんと待つ部屋。
こじんまりとしたスペースに、欲望を果たす道具がきっちりと整頓されている。

 「お待たせしました」


部屋に入ってきた豊満系のラン(仮名)は思いのほか手順良くリードしてくれる。

 「待たされたでしょ?恐かった?」


彼女もこちらの心情を良く理解している。

 「ここの店ね、変なシステムなの。お客さんを別の店につれて来るんだもん」


ここは別の店の部屋。提携しているのだろうが、回りくどいシステムに
俺も少々理解に苦しむ。

しばらく世間話をしていた。
話をし出すと、先ほどの暗い面影はなく、話し上手で好印象だった。

出身地の話になり、ランは北海道出身だと言った。

「俺、実は今日の昼まで北海道にいたんだよ」

俺は会社の旅行でその日の昼まで北海道にいた。
新千歳空港から昼過ぎの全日空便で帰名していた。


「3月なのに、大雪でね。外を歩いていたら吹雪いてきたよ」
「●●っていう居酒屋、美味いし安いしで良かったよ」
「○○っていうラーメン屋にも行ったなぁ。コッテリ味噌味で美味かったよ」

そういう話をすると、ランは店の名前をしっかり出して、話を快く合わせてくれる。


 「いい店に行ったねぇ、●●は私もよく行ってたよ!」

知らない人でも共通の話題があると、何だか嬉しくなるものだ。


シャワーのあと、ベッドにて二人で添い寝。

攻め好きの俺は早速お願いして、ランの肌に指先を、そして舌を這わせた。

首筋、胸、乳首、脇腹、脚・・・俺は間近で見て視覚で、舌や指先の触覚で感じた。
ものすごく肌のきめが細かく、きれいな肌をしている。

お世辞でなく、本当にきれいだ。


 「肌、きれいだね」
「北海道の女は、みんな肌がきれいなんだよ」


触れるか触れないか、そんな愛撫を繰り返すうちに、きめ細かな肌が
うっすら湿ってきた。

勃つ乳首を唇でくわえ、軽く転がす。
ランから微かな吐息が漏れる。

俺は大きな乳房を手で揉みしだく。
身をよじる。


そして下へ指を伸ばす。
しっかり閉じられた両腿。薄めのヘア。
指を半ば強引にこじ入れる。
思ったより、濡れていた。


「指、入れていい?」
 「・・・いいよ」

相手が痛みを感じないように、右手中指をゆっくりと入れてみた。


・・・痛い。
・・・俺の指が、痛い。

初めての経験。ギュウッと俺の指を締め上げる。
ものすごく締りがいい。
俺、こんな女、初めてだ。


「すっごい締まりだね・・・すごい・・・痛いぐらいだよ」
 「えへへへ・・・『嫁入り道具』だもん」

ランは悪戯っぽく微笑む。

 「男の人って、締りが良いの、喜ぶでしょ?・・・私、鍛えてるの」
「ねぇ、これだけ締まりがいいと、客で入れたがる奴っているでしょ?」

俺はランに意地悪な質問を向ける。


「いるね。いいよって言っちゃう」

ランはあっけらかんと告白する。

「いいの?そんな事言って・・・俺も、入れたくなるかもよ」
 「でもね、絶対入んないの。本当に入れられた人、いないよ」

怪力の『万力』。
これ以上ない説得力があった。


<以下次号>


備考・・・20020921  加筆修正


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