愛玩人形の抱き方+
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電車の中で猫を見る。良いな。キャリーバックに詰めて持ち歩いて欲しいと思った。
私と笑う時の声は、愉快そうなのだけれど静かな雰囲気はそのままで、それを壊さず目を細めながら笑えるあなたを、一番素敵だと思う。
私を誉める声は暖かく優しい。頑張った、と沢山言ってくれて、とてもとてもほっとする。
私が困るような事を言う時の声は、深くて柔らかくて、少しやらしい。ほんの微かに混じるそれに、私はものすごく嬉しくなる。や、と困って言うとあなたは笑うから、私は困った声を出す。あなたはますます笑う。私はますます困ったようにする。ごめんね、確信犯なの。ね、あなたが好きよ。好きだからそうするの。私は抱きたいけれど一乃はどうしたいって訊かれた時、何も考えてないからそれで良いわって嘘ついてごめんなさい。咄嗟に言えなかったけれど本当は嬉しかったの、だって今でさえこんなにあなたに抱いて欲しいのだもの。
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