映画『子ぎつねヘレン』から生まれた絵本『子ぎつねヘレンの10のおくりもの』に添えている言葉、「生きることは、おくりものをおくりあうこと」を実感できる出来事が、またひとつ。
この春から手話を本格的に習い始めた縁で、中途失聴者の松森果林さんの講演を聞いたのが7月のはじめ。その内容がとても心に響いたので、日記をさぼりがちなわたしには珍しく、熱いうちに書き留めた。
>>>2013年07月04日(木) 聞こえる世界と聞こえない世界をつなぐ
この日記が松森さんの目に留まり、わたしのサイトも訪問してくださり、そして、
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実は、私と息子が初めて「字幕付き邦画」を観たのが
「子ぎつねヘレン」だったのです。
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とメールをいただいた。
映画『子ぎつねヘレン』は、ヘレン・ケラーのように見えない、聞こえない、鳴くこともできないから「ヘレン」と名づけられた子ぎつねのお話。
映画が完成してから聴覚障害者の方より字幕のリクエストが。すぐに松竹が決定して字幕制作に取りかかり、ロングランも幸いして、何週間か字幕つき上映を届けることができた。その観客の中に、松森さんと息子さんがいらっしゃった。
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息子が五歳ころから、一緒に映画を観に行くように
なりましたが、邦画の場合は字幕なしでも私が我慢して観たり
(内容が分からないので寝るだけみたいな)
洋画だったら字幕版で観たりしておりました。
(息子は英語を聞いてたわけです)
そんなとき、子ぎつねヘレンには、字幕上映がある!と知り
親子で喜んでいったものです。
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と松森さん。当時息子さんは年長さん。ずいぶん時間が経ったけれど、今でも子ぎつねヘレンを映画館で観たことを覚えてくれているそう。
松森さんは東京ディズニーリゾートのパークでアトラクションなどの装飾の仕事をされていたこともあり、そこの広告制作に関わっていたわたしは、すでにご縁を感じていたのだけど、さらに自分が脚本を手がけた映画でつながっていたとは、とてもうれしい偶然。
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その後、「犬と私の10の約束」も字幕上映で一緒に観ました。
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とのこと。こちらの映画では、今井雅子は「脚本協力」。松竹のプロデューサーは「子ぎつねヘレン」と同じ榎望さん。
松森さんとは、これからもまたお会いする機会がありそうな気がしている。
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