2009年09月04日(金)  「しましま みいつけた」ごっこ

福音館の月刊絵本を取りはじめて二年目。去年はこどものともの名作を求めやすい形で復刊した「えほんのいりぐち」を届けてもらい、今年は2、3歳児対象の「こどものとも年少版」を毎月楽しみにしている。月によって食いつきのいい本と興味を示さない本があるのだけど、当たり外れがあっても一冊410円。食わず嫌いせず、いろんな作者の本に触れさせたいし、わたしも触れてみたい。最初は振り向きもしなかった本が、何か月か経ってお気に入りに昇格することもある。

8月号の「しましま みいつけた」は配本されたその日から気に入り、何度も読み聞かせをせがまれた。シャツのしましま、ネクタイのしましま、ストローのしましま、しまうま、うり、横断歩道、床屋のポール,バーコード……身の回りには、なんとたくさんのしましまがあることかと目を開かされる。この絵本に出会って以来、「うちの街にこんなに理髪店があったのか!」と驚くことになった。トリコロールのポールを見つけるたび、「しましま、あった!」とたまが教えてくれる。

さらに面白いのが、バーコード。レジを通す商品一般についているのは理解していたが、それを打った生協のレシートにもバーコードがついている。単行本も商品だからもちろんバーコードがついているが、それを借りるために図書館で貼られるシールにもバーコードがついている。「ピッ」と読み取るものにはバーコードがついている。ということは、先日の総選挙の投票ハガキにも、もれなくついていた。

大人がそうだと認識しないものでも、子どもの目には「しましま」に映る。電車の天井のアルミ(?)も、服の布地の織目も。チカチカするなあとしか思ったことのなかったパチンコ屋の電飾も「あ、しましまだ!」。世の中は、しましまと、そうでないものに分かれているというシンプルで新鮮なルール。「しましま みいつけた」ごっこは、おおらかな気持ちにくれる。

ひさしぶりの子守話は、バーコードのお話。
子守話93「しましま どこどこ」

しましまの えほんを よんだ たまちゃんと ママが
しましま さがしを はじめました。

くろと しろの しましまは バーコード。
えほんにも ジュースにも レシートにも おもちゃにも ついてるね。

バーコードには 「じょうほう」が はいっているんだって。
なまえや ねだんや どこの くにで つくられたか などなど。

おうだんほどうは どうろにつけた バーコードみたい。
なまえは おうだんほどう。おねだんは うんと たかそうだね。
みんなが しんごうを まもって どうろを あんぜんに わたるように
あんないするのが おしごとです。

じいじの あたまは ちょっと バーコードに にてるね。
じいじの バーコードには なんて かいてあるかな。
たまちゃんが だいすきです だって。

しまうまの しましまは くねくねの バーコード。
とおい みなみの くにから やってきたんだって。
なかよくしてねって きっと バーコードに かいてあるね。

ママが おいしゃさんで とった レントゲンの しゃしんも
しろい ほねが しましまに なって バーコードみたい。
げんきですって かいてあるかな。

あっちこっちに バーコード。
しましまが はなしかけてくるよ。

2008年09月04日(木)  佐瀬寿一さんと『はだしになって』
2007年09月04日(火)  愛すべき映画『Little DJ〜小さな恋の物語』
2004年09月04日(土)  文京ふるさと歴史館
2002年09月04日(水)  暑い日の鍋

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