「ベランダの防水工事をするので5日中にベランダのものを撤去してください」という通達がポストに投げ込まれていたのが4日。他のお宅も驚いたと思うけれど、うちは青ざめた。家の中が散らかっていてベランダだけは片付いているなんてことはありえない。お客さんが立ち入らないのをいいことに、荒れ放題ぶりは室内の比ではなく、捨てられない症候群のツケが山となって積まれている。
会社で捨てられていたのを持ち帰ったものの置き場所がなく追いやられた木の机。何年も使っていないけれど捨てるにはもったいないダンナのゴルフバッグ。枝が立ち枯れたままの植木鉢が点々と十あまり。さらにビニールの苗木用ポットが出てくる出てくる。その数、五十は下らない。先月大阪に帰省中にアイビーが枯れ果てたのを最後にわがベランダに生息していた植物は絶滅してしまったのだけど、ビニールポットを数えながら、こんなに枯らしちゃったのかと申し訳なくなる。ポットの分だけ土が持ち込まれたわけで、雨ざらしで朽ちかけたすのこ8枚をめくった下は、鉢からこぼれた土に覆われてコンクリートが隠れていた。
防水工事ってどういう工事なんだろ。コンクリートにコーティング剤みたいなものを重ねるのだろうか。業者さんはどうやってベランダに立ち入るのだろう。片付けなさいの警告チラシには工期しか書かれていなかった。不親切なと文句のひとつも言いたい気分になるけれど、締切に迫られないと重い腰を上げないわたしへのありがたい強制力だと思うことにする。
机とゴルフバックと植木鉢とすのこは玄関に避難。大量のビニールポットと枯れ枝も拾い、後には落ち葉まじりの土が残った。そういうわけで、今日は朝から左手にビニール袋、右手にスコップとほうきを代わる代わる握って、土さらい。これ、どこまでどけたら「撤去」になるんだろう。うっすら土をかぶったコンクリートに防水加工は施せるのだろうか。土ぼこりの中で、謎は渦巻くばかり。
2006年10月07日(土) マタニティオレンジ16 おっぱい出張所
2005年10月07日(金) 国民行事アンケート「国勢調査」の行方