『万葉ラブストーリー』イベントに出席するため、3か月ぶりに大阪へ。今回は娘のたまに加えてダンナも一緒に行けることになり、大阪に住むダンナの弟一家とお昼を食べてお茶することに。去年の秋東京で会ったきりなので、ほぼ一年ぶりの再会。甥っ子のハル君はたまより1才4か月年上で、すらりと背が伸び、上手におしゃべりして、すっかりお兄さん。たまもハル君も最初は緊張気味だったけれど、少しずつ打ち解け、追いかけっこをはじめたり、ギュッとだっこしたり。
うどんやだけどカツ丼が名物というお店でお昼を食べた後、歩いて北浜のパティスリー『五感』へ。去年、元同僚夫妻の披露宴で意気投合したフクちゃんたちと大阪で再会したときに案内されたお店で、昭和以前の建物と思われるレトロな店構えに一目惚れした。そのときはティールーム待ちの行列を前に店内で食べるのは諦め,持ち帰ってフクちゃんのデザイン事務所で食べた。一階のパティスリーを見下ろすような二階の回廊のティールームはどういうことになっているのか興味をそそられ、ぜひもう一度機会があればと願っていたら、ダンナ弟のほうから「勤め先近くのケーキ屋」として案内してくれたのだった。
今回も一時間待ちの行列。だけど、焼き菓子の甘い香りの中でショーケースのケーキを冷やかしながら待っていると、思ったより短く感じられた。飴色の階段を上ってすぐの個室に案内される。大人4名子ども2名の6人でちょうど囲める大きなテーブル.壁には本棚。ドアを見ると、「VIPルーム」のプレート。子連れへの配慮でいちばんいい部屋に通されたのだろうか。大人だけだったら、テーブルが並ぶ大部屋だったかもしれない。お手洗いに行くついでに通りがかったそちらも、もちろん雰囲気たっぷりだったけれど、個室は格別。実際、たまがぐずりだしたときは、まわりに他のお客さんがいなくてよかった、と心底ほっとした。人のティータイムを邪魔してしまうほど心苦しいものはない。
さて、運ばれて来たデザートは、注文した「和栗のモンブラン」に桃のシャーベットと小さなケーキ(チョコのスポンジで栗とクリームをサンド)が添えられたもの。三つを交互にスプーンですくって口に運ぶ。ケーキはやさしくふくよかな味でシャーベットはほどよい甘さ。ケーキがひとつ400円ぐらいとして、プレートに昇格したら2倍ぐらいになるんだろうかと思ったら、値段はケーキ一つのまま。シャーベットとプチケーキはおまけなのだ。店内で食べると割高になるのはよくある話だけど、おまけがつくというのは珍しい。飲み物とセットにしても1000円弱でおさまり、なんだかとても満たされた気分。銀座の古い洋館に東京店をぜひ。