2008年05月16日(金)  ダバインディアでカレー三昧

親しくしているCMプロデューサーの山下さんより「アサミちゃんとカレー食べに行きませんか」のお誘い。お店の名前を聞くと、「僕の大好きな店で、八重洲の『ダバ インディア』っていうんですけど」。知人でもある東京カリ〜番長の水野仁輔さんの本『東京カレーバイブル』で知って、すごく気になっていた南インド料理のお店だった。青い壁の店内は満席(予約も取りにくいとか)で、外国人客が目立つ。テーブルにつき、まずは山下さんとアサミちゃんが舞台批評フリーペーパー『プチクリ(Petit Clitique)』(サブタイトルは「読むステージパフォーマンス」)のレイアウト打ち合わせ。山下さんが編集人の一人として関わっているプチクリのデザインを手がけているのがアサミちゃんで、打ち合わせがてらおいしいカレーを食べようということになり、だったらとカレー好きのわたしに声をかけてくれたのだった。二人の話が終わるのを待つ間、プチクリのバックナンバーを読ませてもらう。前号(vol.24)は「神保町カレー・古本特集」で、山下さんが『エチオピア』のカレーを熱く語っている。カレーの好みがわたしに似ていて、このお店にも期待が高まる。

注文は、「僕にまかせてくださいね」と山下さん。ダバパーティという3150円のコース。これでもかというぐらいカレーが出て来るとのこと。早速、ひと皿目が運ばれてくる。ポテトを包んだ筒状のパリパリした揚げもの(ドーサというらしい)。ちょこっとココナッツのチャツネとカレーペーストが添えられている。どれも他のインド料理屋であまり出てこないもので、珍しく、おいしく、どことなく上品。チーズクルチャというピザみたいなパンがこれまた絶品。タンドーリチキン2種類に続いて、海老と貝柱のシャクティマサラ(汁気のないカレーみたい)とカレー三種類がどかどかとやってくる。鳥、野菜、マトン。辛さを含めてスパイスの効き具合が絶妙で、適度な刺激が食欲をそそる。ナンとライスはお替わり自由。カレーとともにどんどん胃に納める。普段カレーとともにアルコールを飲むことはあまりないのだけど、カレーと白ワインがよく会うことを発見。

食べるのに忙しいはずなのに、会話も途切れることなく、演劇に詳しい山下さんに「『ポツドール』のお芝居ってどんな感じですか?」と聞いたり、アサミちゃんとわたしがはまった劇団MCRを山下さんにすすめたり、三人で応援しているイラストレーター・ミヤケマイの活躍を自分のことのように喜んだり。わたしとアサミちゃんは広告会社での同僚で、アサミちゃんは山下さんのCM制作会社とCMを作っていたので、共通の知り合いにも話題にも事欠かない。三人のうち二人ずつで会う機会はよくあるのだけど、三人そろうのは2006年の3月にタンタローバへ行って以来。これおいしい、これ食べて、と言い合ってわいわい食べるのが大好きな三人で、食事がいっそうおいしくなるメンバーだなあとあらためて思った。

食後はデザートまたは飲み物のチョイスということで、ババロアを選んだ。カレーに比べると印象薄し。チャイにしたほうがよかったかなあと思いつつ、場所を変えてお茶しましょうと店を出る。いつものことながら、また山下さんにごちそうになってしまった。金曜夜のにぎわいでほぼ満席の三階建てバーの三階の夜風が入る窓際カウンターがうまい具合に空いていて、お茶のつもりがまたお酒を飲む。今度はどこで集まりましょうか、押上のスパイスカフェもすごくおいしいんですよ、山下さんちのホームパーティーにもよんでくださいよ、などとほろ酔いで話した。

2002年05月16日(木)  パワーランチ

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