携帯やラジオが大好きな娘のたまは、ダンナの仕事道具のICレコーダーにも興味津津。スイッチを押すと応じてくれるところが面白いらしいが、下手なスイッチを押されて大事なデータを消されたりしては大変。主導権を握るべく、「たま大臣、記者会見をいたしましょう」とダンナが持ちかけ、ICレコーダーのスイッチを入れた。「では記者会見をはじめます。各社よろしいですか?」と声をかけると、たまは何がはじまるのかと好奇心でそわそわ。
パパ「たま大臣は先週上野動物園へ行かれたそうですが」
たま「(無視)」
パパ「いや、動物園へ行かれたという証拠があるんですが」
たま「あう」
パパ「まじめにお答えください、たま大臣」
たま「バイバイ」
パパ「では質問を変えましょう。たま大臣、好きな動物は何ですか」
たま「(無視)」
パパ「ノーコメントですか。たま大臣はゾゾがお好きだとうかがいましたが」
たま「ゾゾ」
パパ「では、たま大臣の好きな動物はゾゾということでよろしいですね?」
たま「ゾゾ」
といった具合。ボケと突っ込みのコントのようで、一緒に聞き返したたまも笑って受けていた。わたしが子どもの頃はホームビデオがまだなくて、よくテープレコーダーで声を録ったものだけど、映像がない分想像をかきたてられて、ラジオドラマがそうであるように、かえって豊かに情景が目に浮かんだりする。
ダンナとたまが遊んでいるのを見ていると、わたしが思いつかない遊びが飛び出して興味深い。わたしが皿洗いをする間子守りを頼まれたものの新聞のスポーツ面が気になるダンナは、「たま、帽子かぶっている人探そう」と提案。「ボーシ」とたまがヘルメットやゴルフキャップを指差すのに適当に相槌を打ちながら記事に目を走らせていた。「動物園へ行こう」と子どもを誘って競馬場へ連れて行く父親の心理に通ずるものがある。
2007年04月07日(土) G-up Presents vol.5『アリスの愛はどこにある』
2004年04月07日(水) 2人で150才の出版祝賀会
2002年04月07日(日) イタリア語