娘のたまが歩き始めたのは、ちょうど1歳のときだから8月22日。日に日に足取りはしっかりしてきたのだけれど、靴をはくのをいやがり、歩くのはもっぱら室内だった。保育園の先生に「靴をはいてくれないんですよ」と相談したら、「みんながはいているのを見たら、はきたがると思いますから靴を持ってきてください」と言われたのが10月の初旬。言われた通り、散歩の時間に同じクラスのお友達が靴をはくのを見て、たまはすんなり靴をはき、外歩きの一歩を踏み出した。
以来、ダンナ父が子守りをするときに手をつないで散歩するようになり、「今日は小学校まで歩いた」「郵便局まで往復したぞ」と報告を聞いては、「そんなに歩けるようになったのか」と驚いたり感心したりうらやましがったりしていた。休日は天気が悪かったり、いざ出かけようと思う頃には日が暮れて寒くなっていたり、たまが風邪気味だったりで、わたしとダンナがよちよち歩きのたまと出かける機会はなかなかなかった。
ようやく今日、散歩日和のお天気と早起きとたまの体調がうまくそろって、「たまと散歩がてら図書館に寄ってベーグルを買いに行こうよ」となった。わたしとダンナでたまの右手と左手をつないで歩く。わたしもダンナも小柄ではあるけれど、さすがに一歳児をはさめば真ん中はがくんと引っ込んで、Vの字というかUの字というか凹の字というか、「親子」な形になる。これをやってみたかったんだ、と得意げになったけれど、たまは十メートルも進まないうちに立ち止まって動かなくなり、両手を伸ばして「だっこ」のおねだり。ベビーカーを持ってこなかったので。だっこで歩くのはきついのだけれど、下ろしても歩こうとしてくれない。「じいじは郵便局まで歩いたって言ってたけど、ほんとかねえ」「僕たちとは歩いてくれなかったって聞いたら、じいじは勝ち誇るね」などとダンナとぼやきつつ、「重い。だっこ替われ」と押しつけあいながらの長い散歩となった。
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