渋谷の東武ホテルにて『ブレスト〜女子高生、10億円の賭け!』の制作会見。ドラマも映画もいくつかやったけど、制作発表(発表と会見はどう違うのでしょう?)に呼ばれたのは、はじめて。といっても連絡が来たのはぎりぎりで、わたしが着いたときには始まっていて、会見席の佐藤藍子さん、益岡徹さん、山田純大さん、多部未華子さん、小林涼子ちゃん、佐津川愛美さんが意気込みを語り終えたところに滑り込んだ。
Mエージェンシー戦略企画室の6人が居並ぶのを見られて感激……と浸る間もなく、「原作と脚本の今井雅子さんから一言」とマイクを渡され、「原作があったほうが映像化しやすいと知り合いのプロデューサーに言われて原作を出したんですけど、出せばいいってもんじゃなくて、ベストセラーにならないと映像化の道は険しかったんですが、このような形で映像にできてうれしいです」。アドリブがきかず、これでは作者の意気込みではなく経緯の報告。このドラマがきっかけになってブレストがあちこちの職場や学校で流行って、人と人との化学変化から思いがけないアイデアが生まれる醍醐味を味わえるようになったら、毎日がちょっと楽しくなる人が増えるかもしれない……そういう話をできればよかったのだけど、スピーチって、終わってから言うべきことを思いつく。
でも、質疑応答で「ブレスト(ブレーン・ストーミング)という言葉を知っていましたか」という質問が記者さんから飛んで、出演者6人の答えがブレストの面白さをそれぞれの言葉で伝えてくれた。『子ぎつねヘレン』にも出演している小林涼子ちゃんは「私はラブサイン(LOVE SIGN)というブランドを企画していて、企業の方とアイデア出しをしたりするんですが、あーあれがブレストだったんだってわかりました」、佐津川愛美さんは「高校生を集めてお菓子食べながらしゃべってお礼もらえるってのがあるって友だちから聞いてアヤシイと思ってたけど(←これはグルイン=グループ・インタビューのことかも)、人の意見を聞いて新しいアイデアを思いつく方法は面白いと思いました」。
傑作だったのは山田純大さん。「今度ブレストのドラマやる」と友人に話したら、「水泳の話?」と聞かれたそう。水泳をやる人にとっては「ブレスト(ブレスト・ストロークの略)=平泳ぎ」らしい。わたしはそっちの意味を知らなかったけど、最初原作のタイトルを「ブレスト」にしようと思ってたのを「胸肉の話?」と突っ込まれて、長いタイトルにしてしまった。その『ブレーン・ストーミング・ティーン』は増刷(四刷)決定。「ドラマ化」の帯つき本もそろそろ出回る様子。
第5回文芸社ドラマスペシャル『ブレスト〜女子高生、10億円の賭け!』 2006年1月8日(日)14:00〜15:25 テレビ朝日系全国24局ネットで放送
【キャスト】 三原和美(佐藤藍子)……Mエージェンシー社員 山口摩湖(多部未華子)……Mエージェンシー高校生ブレーン 佐々木操(小林涼子)……Mエージェンシー高校生ブレーン 小林雛子(佐津川愛美)……Mエージェンシー高校生ブレーン 三国慶一(益岡徹)……Mエージェンシー戦略企画室長 高倉健介(山田純大)……Mエージェンシー社員
山下巌(萩原流行)……チキン・ザ・チキン宣伝部長 藤野礼子(遠山景織子)…世界物産宣伝部ジェネラルマネージャー
山口真由美(山下容莉枝)……摩湖の母 山口稔(渡辺直樹)……摩湖の弟
冴子(矢野未希子)……摩湖の同級生 南海子(川北志保)……操の同級生 環(依知川絵美)……雛子の同級生
【スタッフ】 提供:文芸社ほか 脚本:今井雅子 文芸社刊 いまいまさこ著『ブレーン・ストーミング・ティーン』より プロデューサー:井上千尋(テレビ朝日) 菅原章(電通) 小林由紀子 演出:猪原達三 制作:テレビ朝日 電通 |
2003年11月28日(金) 雪菓(ソルガ)
2000年11月28日(火) 10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)