干物パーティーに来た映画と鉄道を愛するご近所仲間のT氏が「おみやげです」と提げてきたのはDVDプレーヤー。いまだにパソコンでDVD鑑賞しているのを知って「あると便利ですよ」と買ってきてくれた。「ポイントで買えるぐらい安かったんで」とのことだが恐縮。「これからは私のおすすめ作品をジャンジャン見てくださいね」と必須科目の成瀬巳喜男監督の『流れる』と『インファナル・アフェア』のオマケつき。『流れる』から入門して成瀬作品を、インファナルは1を皮切りに2、3を見なさいということらしい。「でも成瀬はフィルムセンターで観るのがいいですよ」と500円玉を握らせるT氏は、わたしに映画道を教えこむあしながおじさん化している。
おみやげの二本を後回しにし(ごめんなさいT氏)、まずは借りていた四本を見る。こけら落としならぬ発泡スチロール落としにふさわしいラインナップ。
イギリスの片田舎のおかたい婦人会の淑女たち(といってもいいお年)が資金集めのためにヌードカレンダーのモデルになったという実話を基にした『カレンダー・ガールズ』は、あまりに気に入って3回続けて鑑賞。大胆な脚色かと思ったら、かなり事実に基づいていることにもびっくり。(くわしくは作品サイトへ)。メイキングを観てから本編を観ると、いっそう味わい深い。