2005年05月27日(金)  『シンデレラストーリー』@ル テアトル銀座

元同僚で、コンクール応募時代のご意見番で、お芝居大好き友達のアサミちゃんとひさびさに舞台鑑賞。ル テアトル銀座にて、ミュージカル『シンデレラストーリー』。演出は、昔むかしアサミちゃんとパルコ劇場の客席から転げ落ちそうになるほど笑った三谷幸喜脚本『君となら』を手がけた山田和也。

脚本は鴻上尚史、音楽監督は武部聡志。『君となら』ではコメディエンヌぶりが光っていた斉藤由貴が作詞。さらに『君となら』での演技が今でも強烈な印象を残している宮地雅子が意地悪な姉役で出演と期待の高まるスタッフ、キャスト。開演時間前から客席を登場人物たちが走り回り、「チャールズ王子様ぁー」と大捜索大会。いつの間にか明かりが落ち、物語に引き込まれる。

ストーリーはわかりやすく、随所にギャグがちりばめられ、脚本も演出も出演者も笑わせよう楽しませよう精神を大いに発揮。素直に笑顔で楽しめるハッピーな作品だった。基本の流れは有名なあの童話をなぞりながら、「シンデレラと継母&姉たちとの関係は?」「シンデレラはなぜ上手に踊れたのか?」「12時の鐘が鳴り、魔法が解けても、ガラスの靴だけは消えなかったのはなぜ?」「魔法使いは何者?」などの素朴な疑問に鴻上流解釈で答え、原作を上手に膨らませている。

シンデレラの大塚ちひろ、チャールズ王子の浦井健治は、お姫様王子様がぴったりな初々しい二人。『お父さんの恋』で隣人の医者役だった池田成志が演じる継母ベラドンナはインパクト大。1番目の姉オードリーの宮地雅子、2番目の姉ジェシカの森若香織とともに、意地悪トリオの出番は歌もダンスもギャグもはじけていてパワーがあった。

一人三役(この三役を同じ役者が演じることにも意味がありそう)のデーモン小暮閣下はさすがの存在感。個人的には宮廷大臣ピエール役の橋本さとしがツボに来る。観客をしっかり引きつけ、確実に笑いを取っていた。プロフィールを見ると、1995年の『ロッキーホラーショー』でエディーとスコット博士の2役を演じている。わたしが見た1997年版で安岡力也が演じた役。橋本さとし版も観てみたかった。

休憩をはさんでカーテンコールまでたっぷり3時間。ラストの披露宴のシーンで観客がルミカライトを振るという情報を事前に仕入れていたのだが、家にたまたま赤と黄の2本が転がっていた。これ幸いと持参し、アサミちゃんと1本ずつ持ったのだが、ポキッと折っても光り出さない。どうやら使用済みだった様子。

1979年05月27日(日)  4年2組日記 みんないっしょに

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