■5か月ぶりに大阪に帰る。今回の目的は同窓会。中学3年のとき同じクラスだったはるちゃんが関空まで迎えに来てくれる。はるちゃんの車でフレール・ド・シャンソニエ(堺市百舌鳥陵南町3-413 TEL072-276-1888)というカフェレストランへ。『泉州のスイーツ&ベーカリー+カフェ』というムックに大きく取り上げられている。泉州のスイーツで一冊できることに驚き。わたしが住んでいた頃はカフェ文化なんてほとんど根付いてなかった。■はるちゃんはわたしの作品の強力なサポーターの一人。『冷凍マイナス18号』のバッジプレゼントに応募して当選したのを、封筒ごと持ち歩いて職場で自慢している。しわしわになった封筒を見て、「これ、わたしがラベル貼ったのよー!」と感激。食事をはじめたところに、はるちゃんの幼馴染の陽子が到着。わたしとは中学・高校の同級生。中学校ではソフトボール部で一緒だったけど、仲良くなったのは高校1・2年で同じクラスになってから。わたしが留学した一年間にいちばんたくさん手紙をくれたのが彼女。最後に会ったのは5、6年前だけど、いつ会っても高校時代から変わってない気がする。■はるちゃん、陽子は夜に先約があり、同窓会は欠席。わたしの実家でお茶を飲んで、陽子に駅まで送ってもらい、同窓会場行きワゴンバス(運転手は幹事の葛ちゃん)に乗り込む。わたしを引き渡すつかの間、陽子は同級生と再会。■同窓会といっても立食のかしこまったものではなく、居酒屋でワイワイのスタイル。小学校から中学校にかけての同級生25人が村さ来に集まった。男子も女子も全体的に若い。女子はますますたくましくなり、男子をアゴでこき使い、男子もぼやきながら楽しんでいる様子。「みんな変わってへんなー」とお世辞を言っていた男子は、酒が回るにつれ、「みんなオバハンになったなー」と本音。座敷なので席を自由に動いて、いろんな子と話せた。ブレーン・ストーミング・ティーンを読んだよ、とか買ったよ、と言ってくれた子が何人もいて感激。同級生っていいなあ。■2次会はカラオケスナック。歌よりもおしゃべりに夢中だった。カウンターに座っているやたら声のいい男性が自慢の喉を鳴らしては、こっちのテーブルをちらちらと見て拍手を求めるそぶり。確かにうまかった。歌手と言えば、同級生の女の子の長女が樋井明日香としてアーティストデビューしていた。美人のお母さんに似て、かなりかわいい。女優としてもドラマ『ピュア・ラブ』にルナ役で出演していたそうで、「坊さんラブ、見てたでー」と昼メロ好き主婦組は大喜び。ドラマや映画の主題歌の仕事が多いようなので、作品で遭遇するチャンスもあるかも。■8時間の同窓会の間にいろんな話をしたけど、普段東京で出てこない話題が多くて新鮮だった。考えてみると、高校、大学、広告会社、脚本の世界と進むにつれて、どんどん似た者同士がまわりに集まってきている。価値観の近い人の中にいる居心地の良さはあるけれど、見落としている感覚や感性もあることを同級生との再会で気づかされた。同い年、同じ町という理由で机を並べ、運動会やお楽しみ会を一緒にやった仲間。誕生日が1年違えば、家が1キロ離れていれば、同級生になれなかった人たち。この不思議で貴重な縁を楽しみたい。最後に、幼なじみの寺岡佳夏へ。佳夏を偲ぶ会でひさしぶりにみんなに会ったとき、せっかく佳夏がつなげてくれたんやから大事にしようなって話して、今日集まることになったんやで。佳夏のおかげで、またみんなに会えて、おもろかったわ。佳夏がおったら、もっとおもろかったやろうけど。
◆2004年6月20日 日本一おしゃべりな幼なじみのヨシカのこと
◆2005年05月08日 佳夏の置き土産、高倉三原同窓会やるでー。
2002年11月20日(水) カタカナ語