■披露宴のためにロンドンから一時帰国したY夫妻をご近所仲間で囲み、小石川のトラットリア『タンタローバ』でランチ。味のレベルは相当高いのだけど、お値段は決して高くはなく、この店で満足しなかった人を未だ知らない。でも、食事を何よりおいしくしてくれるのは、一緒に食べる人たち。ご近所の会の皆さんは話題豊富で気配りもでき(わたしはできているのかは未確認)、この人たちとならパンと葡萄酒だけでも幸せになれるのだが、そこに前菜盛り合わせと熱々のパスタとメインディッシュとデザートが加わると、この上ない口福を味わえるのだった。3時間のゆったりランチを終えても話は尽きず、K夫妻邸に場所を移して、さらに5時間。このメンバーで集まると、時計の針がぐんぐん回り、またたく間に半日が過ぎる。■ちょうど今朝未明に日テレで『ジェネジャン(Generation Jungle)』という討論番組をやっていて(ちらっと見るつもりが面白くて2時間見てしまった)、何十億という金を稼いでいるパネリストたちが「何のために働くのか」「金とは」「夢とは」と語っているのを見ながら、自分の価値観はどこにあるのか問いかけていたのだが、おいしい食事を友人と分かち合う時間が、わたしにとっては何より値打ちのあるものなのだと確認できた。
2002年10月31日(木) 青年実業家