2004年10月06日(水)  ローマの一番よい三流のホテル

同僚のトランスレーターI嬢から「面白いもの送ります」とURLが送られてきた。ローマにあるTurner Hotelのサイト、hotelturner.com。トップページは老舗ホテルっぽい雰囲気。世界中から観光客が集まるローマにあるので、案内も6国語で読めるようになっている。

日本の旗の横に「ホテルを見てください」とある。「Visit the Hotel」の訳としては許容範囲。日本語ページに入ってみると、いきなり「Turnerホテルは、三流のホテルです。ローマのセンタに建ててやりました」と乱暴なご挨拶に衝撃を受ける。ページの下には「ガンバロロッソ賞品 ローマの一番よい三流のホテル」とある。英語ページを見ると、「Gambero Rosso Award "Best Three Stars of Rome 2000"(ガンバロロッソ賞受賞 2000年度ローマで最高の三ツ星ホテル)。

さらに"services on request" は「余分なサービス」と言い切り、「ゴルフ・バッグの家賃」を紹介。部屋には貯金箱があるらしい。もちろん金庫(safe-deposit box)のこと。人工衛星テレビというニアミス表現も微笑ましい。「歓迎会」のページに飛ぶと、宴会の案内ではなく建物の説明があり、stucco(しっくい)が「しっくり」に変身。英語ではreception(受付)のページだった。

「各ページに小ネタ(?)がちりばめられているので、ご堪能くださいませ」というI嬢のコメントに納得。ぶっとび訳に笑いつつ、自分のおかしな外国語もネイティブにはこんな風に映るんだろなと身につまされる。伝えたい意味はわかるし、機能はしているけれど、ダブルで1泊142ユーロからというホテルの第一印象はかなり怪しいものに。この日本語、ちょっとヤバイですよと教えてあげたいお節介心をくすぐられる一方、このままおちゃめに突っ走って欲しい気もする。わたしにとっては、今一番気になるホテル。

(※追伸 その後話題になり過ぎたのか、お茶目な日本語は見られなくなって残念)

2002年10月06日(日)  餃子スタジアム

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