2004年08月29日(日)  東京都現代美術館『日本漫画映画の全貌』

東京都現代美術館にて日本漫画映画の全貌を観る。このところア二メーションにも首を突っ込んでいるので、中吊り広告を見て、気になっていた。日本での「漫画映画」の誕生からスタジオジブリの最新作『ハウルの動く城』まで、漫画映画の歴史を作ってきたクリエイターたちとその代表作を、絵コンテなどの製作過程資料と完成した映像で紹介。わたしにはまだまだ知らないことだらけなので、立体的でわかりやすい見せ方がありがたい。脚本にはじまり、キャラクターデザインや世界観のイラストが起こされ、モノクロのスケッチに色がつけられカレーのストーリーボードになり、セル画が描かれ、フィルムに焼き付けられ、動き出す。展示でその過程を追いながら、キャラクターと世界観に命を吹き込む作業の大変さと貴さを思い、胸がいっぱいになった。漫画映画をはじめた人は、「絵を動かしたい」という素朴で純粋な衝動に駆り立てられたのだと思うし、今アニメーションの仕事に携わっている人の多くもそうなのではと想像する。自分の書いた脚本の世界が動くところを見てみたいし、それが誰かの心を動かせたらもっとうれしい。そんな気持ちで書いていきたいと思った。■東京都現代美術館のある木場公園は、一時期ジョギングコースにしていた。公園のまわりの深川界隈は、深川めしや和菓子の店が並んで下町の風情があり、散歩コースにもおすすめ。「現代美術館はこちら。ちなみにここのお饅頭おいしいよ」なんて看板も楽しい。かかしコンテストを実施中だとかで、道のあちこちに風変わりなかかしが立っていた。半蔵門線の清澄白河駅ができて、ずいぶん便利に。

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