■六本木のラフォーレミュージアムにて、MTV JAPANが『クリエイティブ進化論』と銘打ったクリエイティブ・カンファレンスを開催。MTVというからには未公開の映像や目からウロコの新戦略を見聞きできるのでは、と期待を膨らませ、同僚たちと連れ立って出かける。会場のホールは広告関係、音楽・映像関係、(タイアップ候補の)得意先関係と思われる人で埋まっていた。15分の休憩とMEYOU(「ミユ」と読ぶらしい)のヒップホップLIVEをはさんだ二部構成。前半は、2003年度マーケッター・オブ・ザ・イヤーに選ばれたsenior vice presidentのトッド・カニンガム氏が「MTVのブランド戦略」についてプレゼン。あっと驚く話はあまり聞けなかったが、「今の若者は成功することが当たり前と思われているので、そこからのエスケープ願望がある」というインサイト(洞察)は興味深かった。後半は、「最強のブランドとは」についてクリエイティブ戦略中心のプレゼン。プロモーションビデオのヒストリカルや世界各国でのCMは期待に応えて楽しませてくれたものの、肝心のブランディングについては、膝を打つタイミングがなかった。正論過ぎてハジケ足りない感じ。3月にアドフェストで聞いたプレゼンの内容がかなりエキサイティングで刺激的だったので、今回はそれ以上のニュースを期待しすぎたのかもしれない。個人的にはMTVの影響をかなり受けて育ったし、「音楽の似合う部屋」ということでお宅訪問取材を受けた縁もあるので、MTV JAPANにももっと伸びて欲しいしいのだが、一緒に行った同僚いわく、「日本は民放(の音楽番組)があるから、他の国よりも根付かせるのは難しそう」。携帯での新展開も企画しているようなので、今後にご注目。会社に戻る時間の都合で、笹本裕CEOからの「日本戦略」プレゼンを聞き終えたところで、パネルディスカッションとパーティーを残して退出。タオル、カップ、MEYOUのCDなどの詰まったおみやげ袋の中に、「music and more」パッケージに入ったm&mを見つけて、ヤッター! パッケージ写真はm&mギャラリーに加え、中身は胃袋に入れてパワー補給。
2002年07月29日(月) 中央線が舞台の不思議な映画『レイズライン』