3年ぶりぐらいにマツエに会う。わたしの元同僚デザイナーで、これ以上ないというぐらい毎日一緒に遊んでいたミキの美大時代の友人。昔はミキとマツエとわたしの三人でよく会っていた。三人+わたしの彼氏の四人でクリスマスを過ごしたこともあった。おもちゃメーカーのデザイナーだったマツエは、建築の世界に飛び込み、インテリアデザインの仕事に就いている。今の現場がわたしの会社の近くだというので、ひさびさに会うことになった。
カフェで席に着くなり、「イマイ用に家具をデザインしてみました」と棚のデザイン画を差し出される。オレンジとイエローの水玉がかわるがわる並ぶポップなデザイン。「イマイの本を読んでイメージがわいてきたんだよ」とのこと。あちこちの本屋を回って『ブレーン・ストーミング・ティーン』を手に入れてくれたそう。「イマイは水玉だなとか、色はオレンジは入れたいとか。きっとこの棚におもちゃとか飾って、それに合わせてバックの色変えてくれるかな?なんて想像が膨らんでなかなか楽しかったよ」とのこと。「本がきっかけで、こんな風に家具にイメージが膨らむこともあるんだね」とマツエ。知り合いにはデザイナーもイラストレーターもカメラマンもいるし、『ブレスト』をテーマにしたデザイン展なんてできたら面白いだろうなあ。
ミキのこと、昔話、今のお互いの仕事のことなどをひとしきり話して、「あ、お互い仕事中だったよね」と抜け出してきたことを思い出し、また会おうねと約束して別れる。初対面から気が合った人は、何年ブランクがあっても話が弾む。「会えてうれしかった」とメールを送ると、「こちらこそ。イマイブランド出来てるね。久々に会ったのにこんなにイメージできる人なんて、なかなかいないよ!」と返事。こんな風にわたしを面白がってくれる友だちがいるって、とても幸せ。
2002年04月27日(土) 映画デビュー!「パコダテ人」東京公開初日