■根津の『大麒麟』にて、ご近所仲間6人でちゃんこ鍋を囲む。今夜の趣旨は、「I嬢を囲む会」。ご近所の会のメンバー、I嬢とC君のカップルが、C君の突然のロンドン異動で電撃入籍を果たし、C君は3月末に渡英。彼を追いかけ、新妻I嬢も近日中に日本を離れる。日本らしいものを食べましょうということで、春の鍋。まずは、ソップ(醤油味)と味噌、二つの味をそれぞれ二人前注文。三時間で喜多方ラーメンを二杯平らげるツワモノどもは、あっという間に平らげ、追加注文した具もすぐに消え、仕上げの雑炊とうどんもペロリ。いつものごとく、後には草一本残らないきれいな食べっぷり。
■10分ほど歩いて本郷に移動し、『Весна(ベスナー)』にて、さらに飲み、食べる。わたし以外のメンバーは何度も来ているこのお店、「マスターはパンチパーマ」「ディープな客が夜な夜な集まる」と聞いていたので、豆電球が怪しく灯るアングラな店を勝手に想像していたのだが、店内はダークというよりパステルトーンで、明るく健康的な雰囲気。常連さんたちが思い思いにくつろぎ、語り、ホームパーティーに紛れ込んだような感覚なのだった。ちょうど4月生まれのお誕生会の真っ最中で、いつも以上に和み度数が高かったのかも。マスターも4月生まれなのに、ずっとホスト役(まあマスターだしなあ)でお忙しそう、でも楽しそう。格闘技系のような体つきに愛らしい笑顔、人が好きというオーラを放っているマスターの人柄に、皆さん引き寄せられてくるだろう。店名の「Весна」はロシア語で「春」の意味。メニューにはロシア料理も出没するとのこと。■I嬢とは会社の同僚として親しくしていたし、大好きな人だったけど、休みの日に誘いあう仲ではなかった。彼女が別の会社に移り、しばらく経ったある日、散歩途中にはじめて入った本郷のレストランで、たまたま隣のテーブルに居合わせたのがI嬢と本郷に住むC君。C君とは初対面だったけど、話が盛り上がり、「家も近いことだし、また会いましょう」となった。さらにご近所さんが加わり、旅行に行くようになり、いつの間にか、このメンバーで集まっていなかった頃を思い出せないほど、ご近所の会は大きな存在になっていった。「神様や仏様を心から信じているわけではないけれど、BTTのみんなが出会えた事に感謝したい気持ち」とI嬢。きっかけを作った偶然の再会、その舞台となったレストランの名前は、『angela』という。
2002年04月10日(水) なぞなぞ「大人には割れないけど子供には割れる」