■新聞を整理していたら、「ナニはなくともナニワはサイコー 他に比べりゃ外国同然」という言葉が目に飛び込んだ。最近、サイトの掲示板で「関西は外国」説が飛び交っていたが、ここにも証拠があったではないか。ウルフルズの「大阪ストラット」(1995年)に光を当てた記事だった。大滝詠一さんの「福生ストラット」という元歌があることをはじめて知る。「大阪ストラット」が出たとき、「さすがウルフルズ!」と膝を打ったのを覚えているが、歌詞は完全に忘れていた。記事で紹介されていた記事をあらためて見ると、「カンテGでやっぱチャイとケーキ」とある。カンテグランテは、高校時代のわたしを狂わせた喫茶店だった。丸ビルの地下やアメリカ村にある店に通い、チャイとゴータマショコラがお決まりだった。力の抜けた独特の雰囲気が好きだった。カンテGが大阪にチャイを広め、ウルフルズのメンバーがバイトをしていた店だとは知らなかった。「大阪ストラット」で歌われている「ケーキ」は、ゴータマショコラのことに違いない、と勝手に想像する。あのブラウニーのような濃厚チョコレートの味わいは今も健在だろうか。ひさしぶりに訪ねてみたいなあ、と思いをはせる気持ちは、異国を思うときめきに似ている。■なんてことを書いていたら、幼馴染みの太郎くんから大阪旅行で仕入れた『阪急百貨店大食堂』の画像が届く。「阪急百貨店最上階で昭和ヒトケタから73年間続いたそうですが18日で閉店してました」とのこと。レトロなものにも弱いわたし。もう行けないと知ると、なおのこと行きたくなってしまう。 |