今日から『風の絨毯』日本ロケ。午前8時新宿発の高速バスで高山へ。8名ほどのスタッフの方と同行したが、顔合わせにも出ていないので、知らない人ばかり。13:30高山駅着。ロケバスで『茶の湯の森』へ向かい、お弁当。今日の撮影はなくなったということで、いきなりヒマになる。立派な茶室と美術館を備えた茶の湯の森は、『風の絨毯』が生まれるきっかけを作った地元の実力者、中田金太さんが建てたもの。少し下った場所には高山祭りの祭屋台をずらりと並べたドームや昆虫館が並ぶ『まつりの森』があり、二つの森を結ぶミニモノレールまである。ちょっとしたアミューズメントパークだ。『風の絨毯』は、三國連太郎さん演じる金太さんが「匠たちの技と心を後世に受け継ごう」と伝統の祭屋台を蘇らせる実話から始まる。その見送り幕にイランの伝統芸術であるペルシャ絨毯をかけることで、過去と未来、日本とイラン、そして人と人、心と心を結ぼうという話。
プロデューサー益田さんのお嬢さんのゆりちゃん、姪っこのひろちゃんと手持ち不沙汰な者どうし、行動をともにする。宿も同じ(益田さんの実家の時代宿『やました』)で、一緒にごはんを食べ、お風呂に入るうちに、初対面なのにすっかり仲良くなる。ゆりちゃんが「見っけ」という遊びを教えてくれた。もとはコラージュ写真の本で、小物写真を集めた中に「爪切りどこだっけ?」といった一言があり、それを探して「見っけ!」と指差すのだそうだ。一時期はやった『ウォーリーを探せ』の雑貨版といった感じだろうか。宿のガラスケースに宿泊客から贈られた全国各地の土産物が並んでいて、それを題材に「見っけ」遊びをやってみた。ずらっと並ぶ人形や置き物の中から「キラキラ光るルビーの腕輪」「僕だけ仲間はずれ」「いい湯だな」といったお題に当てはまる物を探し出す。宝探しゲームみたいで熱くなる。夢中になって、今度は自分たちで絵を描いて、問題を出し合った。こうして高山ロケ一日目は、二人合わせてわたしの年の女の子たちと遊んで終わる。