■先日ダイアリーに書いた雨乞いの話を読んで、パコダテ人の前田哲監督からメールが二通届いた。一通は「映画を初めて撮った時。知り合いの人全てに手紙を出しました。ようは、チケットを買ってくれということなんですけど、はっきり買ってと言える人は数が限られています。詩を添えて送りました。何百通も」という文面に続いて、『砂漠に雨を降らすため、雨乞いの踊りを 踊る前田哲。貴方の、一滴の雨で、救われる。ぜひ、観てやってください。宣伝してやってください。』とそのとき送った詩があり、最後に「雨より、嵐より、台風にしてやりましょう」と結んであった。もう一通は「『誰か上の方で俺を好きなんだ』。ポール・ニューマンが「傷だらけの栄光」という映画の中でいうセリフです。僕は、このセリフが大好きです。誰も見ていなくても、神様は見ていると僕は信じています。がんばった人(『がんばった人』と名付けましょう)には、必ず、何らかのプレゼントがあります。僕はそう固く信じています。シャルウイダンス、踊りましょう。見てるよりも踊ってるほうが、おもろいにきまってまんがな。僕らは、人に夢を売るダンサーでっせ。雨乞いどころか、台風乞いや」とあった。前田さんは、映画監督である前に詩人である。監督は長篇三作目が勝負作と言われるとか。前田さんにとって三作目となるパコダテ人、わたしも一緒に台風を起こしたい。