スカビオサ。
いつか消える私から私へ。
私が恐れながら愛していた全ての色へ。
嘘と私を込めて。

2002年06月20日(木) 無気。

私は私が此処にいることが不思議で溜まらない。

静まりかえった部屋。
五月蠅い教室。
人だらけの空間。

周りの色も物も何もかもが違う。
私だけがトウメイのゲージに入れられて。
物語を見ている観客の様。
私が其処に置かれているのか
周りが私の作った見せ物なのか。


そんなことを考えていた午後でした。
恐かったから、自分を見付ける為に、
自分の腕さすったり、トントンしたり。
周りを確かめるために、壁をそっとなぞったり、机を撫でたりしていた。
人を確かめるために、後ろの席の子に
「あなたは今どこにいるの?」
って聞こうと思ったけど、授業中だったし直接きくの恐かったからやめといた。







ほら、また血の味がする。


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遠莉。 [MAIL]

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