猫頭の毒読書日記
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2005年07月28日(木) 加藤道理『字源物語』

閑話休題:「大丈夫」だけど
この語も身体尺に関係あるようです
身長一丈=十尺の男に大という美称をつけたようだ
ここでの一尺は何センチ?
ものをはかるのは手だけでなく足でもはかり
歩くとは「先に左足を踏み出し次に右足を踏み出す動作」であり、
一歩とは6尺だそうだ(^^;


対語として
「六尺(りくせき)の孤」ていうのがあるよね
身長6尺のガキンチョ
しかしそれを15,6歳のオトコノコを指すというのはちょっとちがうっぽい
(加藤道理『字源物語』明治書院)


原産地アフガニスタンから西アジア一帯

思文(「詩経」周頌)
后稷(こうしょく 伝説時代の堯帝の時の人。名は棄(き)。
農業をつかさどり、周王朝の始祖とされる人物。)が
天から麦をさずかった
天から賜った来牟(らいぼう)(麰=おおむぎ)
来(來)は実って穂の垂れた麦(麥)の形の象形で、麦の原字
麦が天から降りてきたところから、來が『来る』の意味に用いられるようになり、
後で足をつけた麥(麦)の字が作られたもの
足がつけられたのは、麦は冬に根を踏みつける麦ふみの必要があるからと考えられる。
五穀(稲=米 孔子の時代はまだ一般的でなった、黍=もちきび、
稷=うるちきび、麥=むぎ、菽=豆類)の中で
種を秋にまき、冬を越して翌年の初夏に実るのは麦だけ
→来年とは年を越して麦の実る翌年のこと…
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白川静も…





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