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$loop
小説を書くエネルギーを失ってしまった私に、それでも想いを文章に書くということは、だしの入っていないみそ汁を飲み続けるようなものだと、ふと思う。
なぜ書けないのかとの問いに答えは出てこない。 強いて言うなら、この世の何が正しいかを選択し見極める羅針盤を、完全に見失ってしまったからだろう。
日々、きちんと目を見開いて生きているなら、実際は心動かされる出来事はいくつもある。その栄養素を吸収する基礎機能が衰えたと否めなくはないが、柱になるべく感性のどこかが、脱力して働かなくなってしまったような感覚だ。
だからと言って私にとって、小説の世界に昇華させて想いを表現するということに使命を感じている気持ちは変わっていない。 もしくは、また機が熟さない時期に突入なのか。
その昔、私が小説を書くことに初めて希望を見いだした時、世間知らずにもその世界で生きていこうと夢語るような意気込みは確かにあった。でも今、それを職業にしたいのかというと違う気がする。
もちろん趣味といえるような気軽さはどこにもないのだけど、商業ベースで闘うような貪欲さは湧いてこない。
欲を持たずに純粋な動機だけで書いたものが評価され、結果として作家になれる道があるならそれは素晴らしいことだが、今の私にはそれもまた遠い絵空事のようだ。
とにかく、書かなければ何も始まらない。 充電期間にしては既に漏電しているくらいの時間が過ぎているけれど、いずれ書けるようになるだろう。 幸福を紡んで出来上がる興奮が、私の下に再び訪れないわけがない。
なんて過信が、今でもめげずに存在しているのだから。
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フィル/ フロム・ジ・イノセント・ラブレター
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