FILL-MIND [フィルマインド]心情記 

   
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2003年04月13日(日)  ■心の不自由■

 心がなければどんなにか気軽に生きられるだろうか。従えずに揺れ動く感情さえなければ、上手く解決できる問題はきっといくつもあるだろう。
 そういう悔やみ方をナンセンスだと戒める以上に、自由が息苦しくなった。

 すべての行動理由に自分の感情を優先できる選択権は、恵まれた時代や環境の挑戦だ。

 人の望むわかりやすい理想像を、例えば富や地位や権力や名声や、それらを存分に持った生き方をできても、そこに愛や喜びを見い出せるかは、各々の心の趣に委ねられる。
 持ち物の良し悪しは、最終的には自分の気の持ち用で決まるものだと思う。それを選ぶのも自分。そんな重責を心は背負っているのかと、気も遠くなる。

 歴史が辿った道、人に頼った道しるべに委ねたまま、自尊心を揺れ動かさずに進めるなら、どんなにか楽か。でも、その道に納得できなくて模索にあがくのが人の常なのだろう。

 疎ましく、振り回される自我のわずらしさに溜め息をつく。
 他人事のように存在を傍観してる自分に辟易する。

 人として心を持った不自由。
 持っていなかったら、すべてに開放されるだろう。
 
 でも、開放された時、生きる意味をそこにみつけることは難しい。


 
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