この世で最も無難なキーワード 2004年07月06日(火) |
夜の渋谷。 呼び込みのお兄さんたちを振り切って 道玄坂を横切る。
目的の店に逃げ込むように入って ホットウーロン茶をオーダーし歌い始めるわたしたち。
最初の曲は、確か・・・ ヴォーカルレッスン歴5年の人が 想い出のサンフランシスコを深々とした声で歌う。
少しも躊躇せず次々と歌われて 他の人の歌っている曲でも知っていれば全員でコーラス。 ジャズの選曲が少ないのでRock&Pops もいってしまう。
先生の前で歌うときと違って 別人のようにのびのびと歌う人たち。
そう、先生の前ではプレシャーで自分なりの歌が 歌えないというのがわたしたち全員の悩みだ。
共通の歌の話題・・・ 共通の悩み・・・
何かしら共通点を持つということはそれは 仲間意識を刺激して居心地がいいものらしい。
人というのは、他人と共有するものがあれば 悩みでも何でもいいのだ。 たとえそれが、自分に失望する材料でもね。
そう、これが先生が羨む仲良し関係ってことかしら?
かもしれない、でも違うかもしれない。
仲良し、、、それは『平和』という言葉と同じで 非難すべき点がない、この世で最も無難なキーワード。
適当な言葉が見つからないときに使うのがいい。
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