結局わたしには何もなくって 2003年12月03日(水) |
結局わたしには何もなくって 使えるのは自分の過去の記憶だけだってことを知った。
そうだった、わたしは小さい頃から母親よりも 父親と時間を過ごすことが多かった。
いろいろな場所でいろんな人と会う父。 いつも横で見ているわたし。そしていつも 大人の中にまじってひとりだけ子供のわたしがいた。
時間があればよく海岸沿いをドライブしてくれた父。 父の運転する車の助手席に乗り、色々な話を聞かされながら いくつもの海岸を走る、若い父と小さなわたし。 その美しい思い出が強烈に甦る。
考えてみると 父が創設した幼稚園に通いクリスチャン大学で学ぶまで ずっと父親に甘やかされ父の影響下で育ったわたし。
わたしという1個の人間は父に創られそして保護され 彼が創った箱庭の中で生活しているだけなのかもしれないわね。 これからの自分がどうなるのかは分からないけれど・・・
いつか誰かが教えてくれた。 人は生きている限り、「自分」という物語のエンディングや 自分の本当の姿を見ることは出来ないという。
だから自分の過去の記憶をたどって 永遠に手をつけるつもりのなかった事柄を話してみても そこに「わたし」という物語の終末を見ることはできないし わたしの本当の姿を見ることはできないのかもしれない・・・。
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