わたしが勝てない相手 2003年10月20日(月) |
平日の表参道。街路樹のケヤキはまだ緑だった。 例の双子姉妹の店に入る。
店に入ると、同窓会さながら同年代の人でにぎわっていた。 閉店の知らせを受けて連日、同級生がかけつけているらしい。 お茶や手作りの菓子がつぎつぎに出され、ちょっとした パーティーになっていた。
その中にまじって話をする。 どうしてわたしは、こういう60歳とか70歳の人と 楽しく話せてしまうんだろう・・・?
彼女たちの長い人生の歴史を聞かされても苦じゃないし 昔の日本の話や、昔の生活がどんなに大変だったかを 経験した本人たちから直接聞くのが楽しい。
「いちこ、何まじめに聞いてんのよ?!」
と、双子の姉のほうが笑う。 からかわれても、それでもわたしはまじめに聞く。 彼女たちの話は、ときに冗談まじりであっても貴重だから。
わたしが体験しないであろう話、体験できないだろう話。 そして彼女たちが経験したかった話も・・・ぜんぶ。
店を出て、大通りに向かう途中思い出すのは
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