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月下美人、真夏の夜の大輪花  2003年07月04日(金)


冷たい自分をクールだと勘違いしている男たち、
それは何のために演技してるのか、
だいたい察しがつくのであえて言わないとこにしよう。

きょうは金曜、わたしがデイリーワークをしていた頃から好きな曜日。
だからやっぱりハッピー・フライデーは、
冷たい男たちのことは忘れて甘い思い出に浸ろう。
       
チャイナガール
の続きです。


            
            *

そう、その常夏の島で偶然知り合うことになった、
中国人のマリー。

マリーには、日本人の夫と日本人の愛人がいた。
ご主人とは、年に数回、海外のどこかで会うだけで
愛人とは、同じアパートメントで別々の部屋に住んでいた。

だから、だんだん慣れ親しんでくると、
その愛人の家で3人で過ごす時間が多くなった。
だって3人とも同じアパートメントなんだもの。

3人で食事に出かけたり、よくしたかな。
年齢、というか世代?!もバラバラで
不思議な関係だったかもしれない。


その不思議な3人組で、夏の夜
車を飛ばして見に行った・・・真夏の夜の月下美人。


夜の間の、ほんのわずかな時間だけ咲く白い大輪。
それはマジック・モーメント(魔法の瞬間)といっても過言じゃない。


だれでも見れるわけじゃない。
いつでも見れるわけじゃない。


あの魔法の白い花は、いつまでもわたしの記憶から消えない。


常夏の夜の、甘い思い出。


月下美人が教えてくれたことは、
その瞬間、そこに居てくれて
貴重な時間を共有する存在が最高だということ。


肝心なときに居てくれない存在はいらない。


マリーの夫のように、世界を飛び回っていて
側に居てほしいときにいない、そんな存在はわたしはいらない。







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読んでくださってありがとうございます

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