2004年04月21日(水) |
「懐かしい未来」を信じつづけた人が |
竹内均氏が亡くなったという。 私としてはNewtonを通じて20年近い(一方的な)お付き合いである。 謹んでお悔やみ申し上げたい。 あの雑誌が持つ「科学で未来は薔薇色」感は すっかりよごれつちまつたリアル21世紀の大人にとって 呆れるほど能天気ではあるのだが それでも読むとワクワクせずにはいられない。 気軽に興味が持てる科学雑誌が絶えた今 『別冊Newton』で毎年予言しているような 超高層ビルが立ち並び宇宙旅行が実現するその未来まで Newtonは続いていってほしい。
今月は、「知り合いじゃないけど知ってる人」がよく亡くなる。 要は有名人で、私は知ってるけど相手は私を知らない、という人。 (例:いかりや長介) そういう人が亡くなったときや 大きな災害や事故のニュースを見た時、しばしば情緒不安定に陥る。 それは悲しみとは異なる、分類や処理の難しい感情の波である。 感受性は強いのかもしれないが、別に優しい人間ではないので どうもこの性分が偽善ぽくてあーヤダヤダなんて思っていたら 『ファースト・プライオリティー』(山本文緒)に 似たような話があった。 (飛行機事故などの大惨事のニュースを見ると 一種のパニックになってしまう女性の話) 山本文緒氏は身の回りの出来事を小説の題材にしているような節があるので この元ネタの人も実在するのかもしれない。作家本人かも。 似たような人っているものだな、とちょっと安心(←日本人)。
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