日々のつぶやき...文月水里

 

 

語られざるボツシーンの数々 - 2003年02月28日(金)

■ 来月も、バイトを続けることに決定。
……まぁ、いっか。お給料はもらえるんですし。
それに、何やら忙しいのはこれかららしく…… 「こちらとしては、続けて欲しいんです」って言ってもらったし。
そう言うからには、まぁ私がいる意味は多少なりともあるのかなと。
最近はわりと仕事もあるし、専用にパソコン一台かしてもらえたし。
あと、一ヶ月だし……

■ 1本小説を書くとですね…… 後ろの方に、たくさんボツネタとかボツ部分とかがたまっていくのです。
特に、同人誌にする小説は多いですね…… ボツシーンが。
完成したものと同じシーンでありながら、アナザーヴァージョンみたいのもあって、たまに見返すと笑ってしまったり。
今日、夏コミで発行した「World Color」の後ろの方を見てみたら、本になってるものと同じシーンでありながら全くの別ヴァージョンがありまして、面白かったので載せてみちゃいます(爆)


―――――――――――――

「やっと必要な資材が届いてな。これで、いつでも手術出来る」
 ドアの間から顔を出して、ギルモア博士が言った。
「…004は、まだ寝てるのかね」
「ああ、まだぐっすりだよ」
 寝癖の髪をくしゃくしゃとかき上げ、ジェットはふぁとあくびをする。
「っていうか、博士が早いんだよ。ご老体は朝が早いって言うケド……」
「何を言うか、お前達がねぼすけなんじゃ。とにかく、004が起きたら伝えてやりなさい。もう一度検査をして、体調が良いようなら手術だとな」
「ああ、わかったわかった。了解、博士。おやすみ」
 と、ジェットは面倒そうにひらひらと手を振った。
 少々頼りなげな顔をしながらも、そうかと頷いて、博士はドアの向こうに消えた。
 ――――ぱたん。
 ドアの閉じる音が、また静かな朝の空気を、部屋の中に呼び戻す。
 ジェットは振り返ると、ベッドの上にこぼれる銀色の髪を見下ろした。
「………………」
 ハインリヒは、気持ちよさそうに眠っている。
 白い羽布団にくるまって、彼は気持ちよさそうに規則正しい寝息を上げていた。俯せ気味に横を向いたその寝顔は、相変わらずどこかあどけなくて、いつものムスッとした無愛想が嘘のようだ。
「……ハインリヒ……」
 ぱた、とスリッパを鳴らす。ジェットはベッドへと歩み寄った。
 枕にこぼれる銀色の髪に、そっと指を絡ませる。柔らかい感触が、さらさらと指を包み込んだ。ひやりと冷たくて、何だかいい気持だった。
 いつまででも撫でていたいような、そんな気持ち。
「……………」
 ベッドの上を覆う羽布団を、ふわりと、少しめくり上げる。
 ジェットはその隙間から、静かにベッドの中へ潜り込んだ。


 ハインリヒの目は、予想よりずっと早く、あの次の日に見えなくなった。
 ――――とうとう、真っ白になってしまった……
 朝起きた時。ハインリヒはそう言って、苦笑するように微笑んだ。
 その後、ジェットはギルモア博士にこっぴどく叱られた。『お前が無理をさせるからじゃ!』とか何とか。とにかく長かったのだけは覚えている。
 さすがに反論の余地もなくて、ジェットは大人しくお説教を聞いていたが、ハインリヒはその始終、ジェットの隣で弁護をしてくれていた。
『俺が002に頼んだんです、博士。無理をしたのは俺ですし、俺の責任ですから……』
 青い眼鏡の奥、瞼を閉じたままで、懸命に言い訳をするハインリヒ――――
 博士の説教よりも、その姿の方が何倍も、何倍も、ジェットの心に強く突き刺さった。


「……っと……」
 眠るハインリヒの隣に収まって、ジェットは肘杖を付いた。
 静かな寝息を上げるその寝顔が、まるで腕の中にあるような気がする。一瞬、抱き寄せようと手を伸ばしかけて―――― 彼は寸前でその手を止めた。
(やっぱ… マズイか……)
 何もしないという約束で、一緒に寝ることを許してもらったのだから。
 『久しぶり』という手札を有効に使って得た、この場所。何もしないという約束に関しては、『何もしないって… 何をしないつもりなんだ』と怪訝顔をされたりもしたが、結局はジェットの方が押し切るような形で許してもらった。
 夕べも。そして、あの日の夜も。

―――――――――――――


『あの日の夜』って何ですかジェット!(笑)
……何か、自分で書いておきながらいつの夜のことを言ってるのか思い出せません……
「World Color」をお持ちの方、お手元にあるようでしたら見比べて笑って下さい(笑)。(ちなみに、この本は完売済みです)
他にも、いろいろなボツシーンありますよ…… 他の本にも。
またそれなりにまとまってるシーンがあったら拾ってきますか。

■ 今日のシャーロック・ホームズは「這う男」。
ま、また何とマイナーな所から……(汗)。っていうか、何故この話をドラマ化しようと思ったのか謎です。文月的には、あんまり面白くない作品の部類に入ると思うんですけど……
かなりドラマ版オリジナルの脚色がされてました。
……でも、逆に原作の方がストレートで面白いかもしれない……
ドラマ版、レストレード警部が可愛くてしょうがありません(笑)。完全にお茶目な三枚目キャラですよ。
ホームズさんにイヤミ言ってみても、全然嫌な感じがしないんですよね。あれこそ理想のレストレードかも……
関係ないんですが。先日ゲーム雑誌を見ていたら、ヴィクトリア王朝あたりを舞台にしたアドベンチャー系ゲームにレストレードが出るとか。ゲームのタイトルとか細かいところは忘れましたけど。ホームズさんとかじゃなくてあえてレストレードを持ってくるとは、なかなか目の付け所が良いですな。
原作に出てくる警部たちの中では、スタンリー・ポプキンズ警部が一番好きなんですけど…… ドラマ版ではレストレードが一番ですね。何と言ってもお茶目。
あれ、レストレードのファーストネームって何でしたっけ……?(汗)
ちなみに、ブラッドストリート警部っていう人もいますよね。直訳すると、『血の通り』警部?
……すごい名前です…… 『血の道』デカとは……
しかし、シャーロック・ホームズ内の警部語りとは、えらくマニアックな話題ですネ(汗)


■ 現実逃避24シアター 国際電話編 番外5


「でも、ホント悪かったって思ってるよ。もっと、アンタをいろんなトコに連れてってやりたかった」

「……別に、そんなこと構わん」

「いや、っていうか、オレ自身がさ」

「うん?」

「オレ自身、もっとアンタといろんなトコに行きたかったなって。もっと見せたいものも、一緒にやりたいことも、いっぱいあったのに」

「……ジェット……」

「いざ現実になってみると、夢みてる時みたいにはいかないもんだよな…」

「……………」


■ 続き続き。
文月の脳内にあるアメリカ編を前提に書いてるので、読む方には非常に不親切な作りになっております(汗)
足りない部分は脳内妄想で補っていただけると幸いです(激爆)


...



 

 

 

 

INDEX
past  will

 Home