しるし
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部屋に溢れかえる物たちを整理しようとした。 …掃除をすると色んな物が出てくるもんで、写真だとか手紙だとかが沢山。それも学生時代のだ。もちろん見入って整理整頓は進まない(笑)。
猫の写真が出てきた。ウチに寄りついていたオカマな流浪猫の写真で、もう出逢いは何年も前。私の動物ファーストラブだった。ノラを家に入れることを父は良く思っていなかったけど、なんだかんだで家族全員に愛されていた。 現在、その猫はウチに居ない。年のせいか病気のせいか痩せ細って、いつの間にか消えてしまった。たぶん死んだのだろう。 写真の中の猫は肉付きも丁度良くて、すらりとした姿が美しくて、なんだか涙が出そうになった。 今のウチにはまたノラが寄りついて子供を産んで、またノラに帰っていって。その子猫はいつの間にか数を減らしていて。…なんだろう、この感情は。 私は、飼い主にはなれないのかもしれない。
手紙は大事だなぁと思った。 一時期文通していた年の離れた友達。今も会ったりしていて、まだ繋がっていることがすごく嬉しく思えた。
高校の時クラスメイトだった子。卒業して何年かしてから私が出した年賀状、その返信には「声が聞きたい」と書いてあった。でも当時彼女は忙しそうで、電話はかけられなかった。 私は、今では彼女の声を思い出すことはできないけど、彼女の顔すらボンヤリしているけど、とても会いたいと思った。直接会って話すことができたら、きっと思い出せるだろうし。知らない君にも会ってみたい。
そういう手紙が他にもたくさん出てきて、幸せだなぁと思った。 会いたい人がいるって、なんて嬉しいことだろう。 もう会わないと決めている人もいるけど、もう会えない猫もいるけど、思い出は有るまんまだ。でも私のことだから、「なんとなく」な感傷だけかもしれないな(笑)。それでも。
あなたに出会えて嬉しい。たまには手紙でも書いてみるか。
そして部屋は中途半端な状態のまま(笑)。
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