*enpituサイトについて
|
ここは日記サイトenpituをお借りして書いてます。
enpituの詳しい情報はこちら↓へ |
|
*enpituサイト機能
|
My追加
この日記は「告知しない」の設定です。 |
|
◆ 2002年07月14日(日)
|
Last day,good bye
|
セフレの彼と別れてから、約半年後に 本命の恋人と別れてしまった。 理由は別に二股をかけていたのがバレタとか そんな類ではない。
むしろ、恋人の方は薄々感づいていたのではないかと思う。 彼が何も言わなかった理由はわからない。
いや....なんとなくはわかる。
一つには、 それを問い詰めて別れることになるのが嫌だったのだろう。 もう一つは、 最後には自分のところに帰ってくると思っていたのだろう。
彼はどこまでも自惚れの強いところがあったし、 争いごともキライな性格をしている。 自分から「この女はオレのだ」と主張する人ではなかったから。
私は恋人と別れて、別の人と付き合うことになる。 すぐに子供が出来てしまい、籍を入れることになった。 それが今のだんさんと子供。
妊娠8ヶ月の頃だったか、とある噂を耳にした。
セフレの彼が、離婚し、一流企業の職を辞め、 東京へ女と駆け落ちしたという、噂。
ショッキングな噂にびっくりした。 どうしようか一瞬迷って、携帯へ2年ぶりにメールを入れる。 番号が変わってない自信はあった、彼はそういう人。
すぐに返事が返って来る。
「電話して来い」と。
懐かしい声が向こうから聞こえてくる。 明るく話せたのが嬉しかった。 付き合っていたときのあの雰囲気が戻ってた。
お互いの近況報告。 噂は本当だと。
デキ婚の話をしたら、かなり笑われた。 いや、かなりではなくて腹を抱えてというべきか。 ゲラゲラと下品な笑い方をお互いしていた。
「あほとちゃうか!かっこわりぃ!デキちゃったんかい。」
「うっせーぼけ、それよりおまえの駆け落ちの方が かっこわるー。」
「駆け落ちじゃなくて女のところに転がり込んだだけだろ。」
「かっこわるいのは一緒やっちゅうねん。」
隣にはどうやら彼女が居たらしい。 彼女の話も聞いた。
彼女が側を離れた時に、彼は声をひそめて話を始めた。
「おまえのこと友達としてしか話してないんだよ。」
「あんたらしくないやん。へらへら〜。」
「........あのな。」
言いにくそうにボソボソ話し始めるけど何を言っているのか わからない。
「.....だから。」
「聞こえない。なに?」
「.....ったよ」
「え?」
「あの時は悪かった、いろいろと....」
そこで彼女が側に帰ってきたような音が後ろから聞こえてくる。 途端に彼の話のトーンが変わる。
私は....無言。
「オレ、子供に会いに近々大阪に帰るから、 そのとき、また会おうや。」
「あ、あぁ、そうやな、うん、会おう、会おう。」
「お前のお祝いもしたいし、........あぁ、えと、ちゃんと 謝りたいし。あの時こと、説明したいし。」
「なんのこと?わかんないな。 それより帰ってきた時、またあのへびぃな店連れて行ってよ。 携帯の番号は今着信したので、わかるやろ? その番号に電話してきてよ、ね。」
「おぅ、いいぞ。」
そうして会話を終えて電話を切った。
彼はその後大阪に帰っては来たのだろう。 きっと私へ連絡をとってもくれたと思う。
でも、携帯への番号はつながらなかったはずだ。
私が彼に電話をした時、あの時にはもう 新しい携帯をもう一つ持っていて、 解約予定のものから彼にかけたからだ。
数日後、その携帯は解約された。
言い訳は少し聞きたかったが、 それを聞いても何が変わるわけでもないし、 何より私の心はすでに整理はついている。
だけど。
確かに自分の心に整理はついてはいたけども、 もしあの時電話をしなければ、私の記憶の中には、 思い出したくもない酷い記憶として封印されていたところだ。
彼に電話をし、彼がどういう風に思ってくれていたかが わかったことで、この過去が酷いだけのものではなくなった。
二股だの、セフレだの、不倫だの。 言葉はひどいものだけど。
出会えてよかったとか、ナルする気も浸る気もない。 出来れば、彼には関わらない人生の方がいい人生の気がする。
だけど、彼と関わったことで私の中の何かが 大きく変わったのは事実。 今の私の一部分は確実に彼が作っている、その部分は 決して小さくはない。
知らなくても良い部分だけど知ってしまった今は 知らない昔の自分を幼いと感じるのも確か。
もちろんセックスの話じゃなく精神的な話。
何よりあの頃は、恋人に振り回されていた。 対等じゃなかった恋人に執着する心を、別に向けさせてくれた。 そのことで私は随分楽になった。
そのことに感謝している。
今、最後の電話から2年経った。だから今まで書いたのは4年も前の話。 それでも彼の噂は、やはりチラリホラリと聞こえてくる。
だけど。
もう、彼と連絡を取り合うことは2度とない。 もちろん会うことも。
|
|