a days:日常的に迷走中
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ゲーム・アニメ・特撮…バカっぽく夢中!日常から非日常まで、カオスに何でも書いてます。
基本的に毎日書きます。拍手レス等はコメいただいた翌日あたりに…きっとあると思う。
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今日日記。
ヒキコモリ。 何もしなーい!
午前中に家事やっつけて、↓の文章書いて、午後休憩。
プラバンで遊んでます。 ポケモンとかソニとか作って遊んでます。 チクチクフェルト細工もまたやってます。 ・・・ ゲーム休憩中! って休んでる暇無いんだけどなあ。ホントは。
昨日日記から続く、騎士話。フォレスト編。 おおう、やっぱ日記連載にしたら続こうかと思うもんだな!勢いだけなんだがw
ふたりが向かうのは封印の石碑よりさらに奥。 途中、いくつかの集落があったが、ただのひとりも生存者をみつけることができない。 己を責める。他者を悼み悲しみ、助けられなかった己に怒る。 僕を走る彼の王は、飄々とした態度を崩すことがない。表面は。
「この先だ。・・・呼ぶ声が」 「声? ん、森の色に緑が残ってるんだな。よし、行こうぜ」
足元も腐臭のする泥土からさらさらの落ち葉が積もる清浄な森へと変わった。 ことん、こぽん、深緑の木々に反響するのは水に沸く空気の音。 腐れ落ちた森に、たったひとつ残った小さな泉だ。 しかめつらしい表情が緩んでゆく。 泉の縁に膝をつき、祈りの言葉を告げて、待つ。
『・・・おまちしておりました、ランスロット卿。そしてアーサー王』 「クリーム?」
水の泡に乗って、黄昏色の弱い光を纏った精霊があらわれる。 王はその姿が、あちらの世界でよく知った者と思った様子。
「確か、湖の精霊がランスロットを育てたんだよな? この子が?」 『フフ。私は泉の精霊デス。ランスロット様の大切な方のことは知ってますヨ』 「僕にも精霊の声は聞こえる、ということだ」
ニミュエだけではなく、この国には精霊や妖精が沢山いるのだ。 王は、親しい友に話しかけるよう、明るい笑顔を見せる。
「森の異変、その中心を教えてくれないか? 黄泉の騎士が次々沸いて、スリリングなピクニックしかできなくなっちまった」 『はいデス。泉の裏側にある岩の割れ目から、小さな流れを作ります。その流れを追ってください』 「剣を、清めてくれるか?」 『わかりました』
泉の精霊が身の丈ほどもあるアロンダイトを抱くと、剣は水色に発光し、今までに着いた汚れや錆が一瞬で消えた。 王がカリバーンを見遣ると、自分も清めてもらえると期待している風だったので、彼は意地悪く背の側に剣を仕舞っていた。
『ご無事で、戻られますようお祈りします』 「この森の中心には何がいる?」
問うと、泉の精霊は悲しげに目を伏せる。さらに小さな水の精をぎゅっと抱きしめた。
『ジャイアント・モス、この森の毒を吸って育った蛾です』
ざわざわと風が吹く。 虹色の毒粉が混じる霧を乗せ、たったひとつ残っていたこの小さな泉の上にまで。
『ご無事で、戻られますよう・・・』
僕の背の棘がびりりと震える。 王も同じようだ。 大きな危険が巨大な質量を伴って迫る、そんな予感。
ぷつ、ぽつ。 泉の湧水が目に見えて乾いてゆく。 精霊も姿を消した。
「行こう」
王が先に立つ。 泉の裏側にある黒い大きな岩を飛び越えると、僅かに下る坂道にそって、小さな流れが生まれている。まっすぐに、白い闇の中心へ向けて。
なまぬるい風が渦巻くその中心へ。
つづく!
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