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今日は家族で一泊二日の旅行。 愛媛県上浮穴郡久万町にある古岩屋荘(ふるいわやそう)に泊まった。 行きしに、ふるさと村でプラネタリウムに行った。 が、夢音は初っぱなから、うじうじして プラネタリウムの静寂に耐えられそうに なかったので、一度は入場しておきながら、 すごすごと退場した。 退場しようとドアを開けようとしたら、鍵がかかっていた。 マイクを持ったナレーションの人が、 「そちらの反対側のカーテンの方です」と マイクを持ったまま言ってくだすった。 …恥ずかしかったぁ。 後で聞いてみると、退場する私らの影がプラネタリウムに 映っていたらしい…。 つくばのプラネタリウムには耐えられたけど、 ダメだった。 またいつの日か夢音と一緒にプラネタリウム見れるだろう。 古岩屋荘には十数年前には家族で何度か泊まったことが あったが、私の乏しい記憶力では、懐かしいと思う程度だった。 今回は兄が来れなかったが、夢音が増え、 人数もにぎやかさも以前と同じくらいだった。 古岩屋荘の売りの岩風呂にみんなで入ったが、 夢音に多くの人との裸のつきあいが耐えきれなかったのか 泣きはじめてしまった…。 響くお風呂の中で泣き叫ぶ夢音…。 旅の疲れもあってご機嫌斜めなせいもあっただろうけど、 まだ夢音には大浴場は無理なのかしら。 目のかたい夢音はなかなか寝なかった。 電灯を消し、みんなが寝ている暗闇の中、 夢音の「うぁうぁうぁ」と上機嫌な声が響いていた。
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