独白「文字式」

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2004年05月17日(月) こだわりの逸品(すきやき企画会議編その4)

(前回までのあらすじ)
 ぐつぐつ煮えるお鍋を前に詩談義。2人前で良かったのかもしれない。

 すき焼き屋を後にして、戸塚駅へと向かう3人。鎌倉に良い本屋さんがあって、そこを眺めてから散歩しましょう、ということになったのである。そんな矢先、一本の電話が。

「アディダスのジャンパー見つかりましたよ。小田原駅にあります。」

 アディダスだからコートとは言わなかったな、ちっ、とか思いつつ、とりあえず駅員さんに感謝の意と1回駅に向かって対応を考える旨伝えて電話を切る。その時の私の頭の中の葛藤をご覧いただこう。(以下脳内)今戸塚だから、今日このまま東海道線に乗って小田原に行けばコートが手に入ってハッピー。しかし、鎌倉に行くのも捨てがたい、というより行ってみたい。しかも、汐見さんのかばんの中から鎌倉ガイドブックがちらりと見えるではないか。うーむ。(以上脳内)

 結局のところ、お二人に相談して、小田原に行くことになった。鎌倉ガイドブックには申し訳ないことをした。さらに行き先が小田原になったので、まず、戸塚の本屋さんに行くことにした。駅近くのデパートのワンフロアーを占める本屋さんであり、結構大きい。そんな本屋さんでも、詩のコーナーなどはほとんどなかったりするのだが、戸塚の本屋さんにはかろうじて詩のコーナーが一棚あり、そこで三人詩の話・本の話をする。

 で、ふと横を見ると、さっきまで隣にいたはずの汐見さんの姿がいない。なんか探し物をしているのかと思いつつ、詩のコーナーで雑談を続けて待つ。しばらくして、一冊の本を抱えて戻ってきた汐見さんが放った一言、「この本が今一番オススメの装丁なの。」おおっ、装丁好きだぜ。という発見をいただいた瞬間であった。

まあ、でも、よくよく考えてみれば、レコードでジャケ買い、という言葉があるくらいだから、本が好きな人がその装丁にこだわるのも当然のことであろう。しかも、ちょうど、どんなデザインの本がいいかなあ、なんて話をしていたのであり、一押しの装丁を見せていただくのはありがたいことだが、それにしても、一押しがあるってのは珍しいなあ、という気もするのだ。(ちなみに、どんな装丁かというと、帯が本の3分の2くらいあって、そこに写真があり、カバーをはずすと真っ白なのである。)

詩のコーナー見学の次は、なぜか児童書の見学をする。ひとめぼれした相手にいいように翻弄されつつも、なんとか幸せにやっている獏の絵本などを眺めたりしながら、児童書コーナーを楽しんだのだ。

てなわけで、かれこれ1時間はいたであろうか。ひとしきり本屋を堪能した我々は、いよいよ城の街・象の街である小田原へ、黒いコートめがけてつきすすんだのである。


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