HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

大切なこころ - 2004年10月12日(火)

山の上から、おじいさんへのおみやげに、
とってもきれいな花を摘んできたのだけれど、
下へ持って帰ると、全部しおれていて、
「花さん、ごめんね、もう決して摘んだりしないから。」
と泣きながら花を谷の中へ返してあげる女の子。

このシーンを思い浮かべて、すでにピーンとくる方もいるかもですが、

そうです、この女の子の名前は「ハイジ」、
そう、「アルプスの少女ハイジ」です。

だいぶ前のことになりますが、
あることがきっかけで、
もう一度、「アルプスの少女ハイジ」のビデオが見たくなったのでした。

当時、僕の部屋には、テレビがなかったので、
当然、家族みんなの部屋(リビング)で見ることになるのですが、
なんだか、すごく恥ずかしくて、
みんなが寝るのを待ってから、こっそりひとりで、見たのです。
他の人から見たら、
いやらしいビデオ見てるようにしか見えないであろうこの状況(笑)、
でも、僕は、ハイジの世界に、入り込みたかった、
そして、一瞬でも、ハイジと同じ気持ちになれたらなぁ、
という思いも込めて、ひとりきりで観たのです。

ストーリーとしては、当然のことながら、とてもシンプル。
それはそうですよね、子供が楽しむわけですから。
でも、その中の細かいシーンでの、ハイジの口にする言葉、行動、
それらひとつひとつに、
僕は胸が締め付けられるくらいにキュンとなるのでした。

いろんなことに、本当に純粋に感動して、喜んで、そして涙するハイジ。
それを見て、頑固だったおじいさんがどんどんと変わっていくのだけど、
それを見て、僕の心もどんどん変わっていく(笑)。

とても単純なことだけれど、
今の現代社会において、とっくに忘れられているであろう、
とても大切なこころが、
「アルプスの少女ハイジ」にはたくさんつまっているのです。

いやー、あの時は、ほんとに不思議と大粒の涙がこぼれたなぁ。
ひとりでよかった、ほんと(笑)。
あの涙の量は、
ぼくの大好きな映画、
「ニューシネマパラダイス」を見た時に匹敵するかも(大げさではない)。

そして、今日、また不思議とハイジのこころに触れてみたくなってきました。
今度は、DVDを借りて来よう(DVDあるよね?)。
今回は苦労せず、自分の部屋でゆっくり見れるなぁ(笑)。
ハンカチ片手に。。。


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