un capodoglio d'avorio
passatol'indicefuturo


2004年11月21日(日) G1マイルチャンピオンシップ

ファインモーションの勇姿を、痕跡として心に刻むため、京都競馬場へ向かう。


パドックで見たファインは、これ以上ないくらい調子が良さそうに見えた。前走札幌記念の好調を維持しているように見えた。


調教師は「去年とは違う」と繰り返し、騎手は「自分のためにここに使うことを決めてくれたスタッフのためにも勝ちたい」とモチベーションを高めていた。


そして、折しの「引退報道」。


これがラストラン・・・。押し寄せた10万人のスタンドに満ちてくる「有終の美」を求める雰囲気。オッズ的には、デュランダルに譲った二番人気だが、それでも、最も耳目を集める焦点としての、ファインモーションは揺るがない。


でも「有終の美」ってなんだ? それは誰にとって美しいのか? そもそも誰が終わらせるのか? 美しくもなく、終わりもしないことが、隠されているんじゃないのか?


超満員のスタンドにいて、ファンファーレを聴きながらこんな憂鬱な気持ちになったのは初めてだ。発走しないで欲しい。ずっと枠入れの瞬間が続いて欲しい。でも、わたしに残された道は、彼女の名前を叫ぶだけ。


・・・そして、ファインモーションは、9着と惨敗した。


彼女は、またしても引っかかってしまった。4歳になってからもたげてきた気性面の難しさ、前々走と前走で克服したかに見えた唯一の弱点が、ここでまたしても再発してしまった。


精いっぱい、きょうは精いっぱい、彼女を間近に応援したから、これだけは言わせてもらう。


レース後、競馬場でそのまま有馬のファン投票、ファインに一票を投じたわたしだからこれだけは言わせてもらう。


これは人災である。


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