un capodoglio d'avorio
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2003年12月21日(日) G2阪神牝馬S

さて、どかの愛しの彼女サマ、
ファインモーションたんがスクランブルロックオンのレースだああっ
(既に意味不明)!

G2毎日王冠にて起こった突然の大衆の蜂起、
その革命の故にプリンセス・ファインが自ら戴冠したクラウンを、
地にたたき落とされるという屈辱に耐えなくてはならなかった。
その後、本来ならば元プリンセスのファインには全く似つかわしくない舞踏会、
G1マイルチャンピオンシップへの出席を決意!
そこで認められなければ、再起の芽が完全に摘まれるというリスク。
しかし、ファインはかつてクラウン戴冠の原動力となった
自身のずば抜けたポテンシャルを、
少しずつ開放していくことが出来るようになっていた。
伝説の名刀・デュランダルの一閃に僅かに譲ったものの、
堂々の二位!
これで、人々は元プリンセスの復活を少しずつ信じるようになった・・・。

・・・というあたりのストーリーは、
よしだみほの「馬なり1ハロン劇場」というマンガに詳しいので参照されたし
(公式サイトにてPDFファイルがアップされてるので誰でも読めるよ)。

さて、それはともかく、阪神牝馬Sである。
ファインモーションはこれでもう、一年以上、勝利から遠ざかってしまった。
昨年暮れの有馬記念ファン投票では牝馬ながらに堂々の一位に押された彼女が、
まさか今年、このような蹄跡を残すとは誰が予想し得ただろう。
どかは他の多くのファンと同じく、調教師の責任が大きいと思ってる。
こんなとき責められるのはいつも騎手と調教師でかわいそうねー。
と、思いつつ、どうしたって納得いかない。
ファインがまだ、チャンピオンディスタンスにこだわってダメだったのなら、
まだ納得もつくけれど、なぜに、マイル路線を選択しなくちゃなのか。
彼女の去年の秋華賞・エリ女杯を観てたら、
あの跳びの大きい美しい走りを観ていたら、
どうしたって、ごり押しマイルには向かないとしか思えないよう。

とは言っても、どかは彼女の馬主ではないので、
出馬が決まったレースはレース、応援するさ。

馬単勝負、8番ファインモーションから、

  1番レンドフェリーチェ
  4番スマイルトゥモロー
  6番ピースオブワールド

へと流すことにする、というか6番、来るだろと思いつつ。
でもね、結果論じゃなくてね。
どか、馬券は取れなくてもかまわないって思ってたよ。
ファインさえ、元通り走れたら、それで構わないーって。

本当は阪神競馬場へ行きたかったどか、でも、昨日の疲れが残り、
とても身体が動かなかったので、テレビで観戦する。
パドックの彼女は、去年の戴冠直前のようなオーラは無いものの、
落ち着いていて、毛並みも美しく、気品は感じる。
前走・MCSのときよりも確実に良化している、うんうん。
返し馬も良い感じ、軽々しくなく、いい意味でスッと落ち着く感じ。

発走!

下馬評通り、スマイルトゥモローの大逃げで始まり、ファインは中盤、
良く折り合いながら、脚を貯めるポジショニング。
うん、かかってないし、首もちゃんと使えてる。
前人未踏の年間200勝を目指した武豊、
このレースを勝てば199勝目、しかし彼に力みは見えない、さすがだ。

最終コーナー、少し外に持ち出す鞍上、
ファインをマークしていたピースは馬群やや内の窮屈なところ。
さあ、追い出すファイン・・・!
・・・、あの備前長船のような寒気のするキレは、無い。
無いけど、グイッ、グイッと進出、
トップに出る、するとさらに外からハッピーパスが追い込む!
脚色はハッピーのが、上か?
いや、もう一度、ファインが加速、差は、詰まりきらないっ。
鼻差、ファインがせんちゃくーっ。

やった・・・、やっと勝ったよ。
ジャパンカップじゃないけど。
天皇賞(秋)じゃないけど。
有馬記念じゃないけど。
G1レースでもないけど。
でも・・・やっとやっと、勝ったよー、ファインー。

着馬身差も納得いかないし(3馬身はちぎって欲しかった)、
オーラもキレもないことも辛いし、
何よりそもそも彼女がいるべきレースじゃないけれど、
でも・・・、いまはこの勝利を祝福したいと思う。
今年の屈辱も、来年の展望も、いまはどうでもいい。

彼女が元気で走ってくれてそれがちゃんと周りに認められて、
それで、いい、それでとりあえず、嬉しいよう。
と、馬券を破りながらひとりごちるどかだった。


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