un capodoglio d'avorio
2003年03月20日(木) |
何のへんてつもないその朝に |
きょうは勉強会、iPod で Syrup 16g をガンガンに流して出かける。 良い天気、日差しは温かくて、風はほどよく冷たくて。
まず前半は、アーウィン・パノフスキーの「ゴシック建築とスコラ学」、 第2章と第3章、トマス・アクィナスの「大全・SUMMA」について。
12、13世紀の人々は、その先行者たちがまだ明瞭に直視せず、 悲しいことにその後継者たちである神秘主義者と唯名論者によって 破棄されることになる課題を手がけた。 すなわち、信仰と理性との永久の平和条約を したためるという課題である(前述書・第3章より)。
後半はレジス・ドブレ著作集4「イメージの生と死」の輪読。 きょうは第2部「芸術の神話」の中、第5章、 「果つることなき歴史の螺旋」。
フォルムの進化というメシア的な観念は、 「転回」の概念で置き換えられることになるだろう。 つまり、直線が螺旋で置き換えられるのだ (前述書・第5章より)。
果つることなき、歴史の、らせん・・・ パノフスキーは言うに及ばず、ドブレもかなり難解で、 きょう勉強会に参加した五人でああだこうだ議論しながら、 一応の理解を深めていった。
こんな何のへんてつもないその朝に、 古代文明の発祥とされる中東のとある国で、戦争が始まった。 輪読が終わったのは午後6時過ぎ。 Syrup をまた、ガンガンに流して帰る。
|