un capodoglio d'avorio
どかがかつて、まだ勤め人だったころ、先輩にかんかんという人がいて、
ラーメンズ、すごいよ、見てくれ一度。 戦慄した、おれわ。
ってどかに教えてくれたことがあって。 もちろんどかは名前は聞いたことがあった。 ラーメンズ。 多摩美術大学出身の小林賢太郎・片桐仁という二人組のお笑いコンビ。 爆笑オンエアバトルで一躍ブレイク。 圧倒的人気があってチケットはプレミア。 綿密に作り込んだ知的な作風で破竹の快進撃を続けている・・・
という情報は知っていたのだけれど、 三鷹駅前のTSUTAYAを覗いても無かったんだよね、そんとき。 それで「見たいなー見たいなー」と思ってたんやけど、 最近、ふと、TSUTAYAの店内を流して歩いてたら「あ、入ってる!」。 で、最近、ほぼ全て(6本くらいあったかな)を観た (先日も、公演でぶぅが上京してきたとき、一本一緒に観た)。 確かに、
すごー! 完全に新しいスタイルだあ!
と戦慄いたしました、かんかんサマ。 知的な作風、という言葉からイメージしていたそれとは全く別だった。 というか、怖いって思った、少し。
東京に出る前の大阪ローカルなダウンタウンが、どかは一番好きだった。 あのころのマッチャンのボケの切れ味は、 きっと空前絶後、いまの彼なんか比べらんないほどの鋭さだった。 怖い・・・って中学生のどかは思ってた。 あれ以来だなあ、お笑いで「怖い」って思ったんわ。
コントを考える小林さんは空恐ろしいほど賢い人だ。 ボケとツッコミのリズムで持っていく関西系の作風とはかけ離れた、 不思議で幻想的なんだけど、絶妙な関係性。 練りに練られたその関係性には、 周到すぎるほど巧妙に現代社会への風刺がこめられている。 その風刺に気づいてしまう自分が、なぜか恥ずかしいという捩れた構図。 あんまりにも、知的で巧みで、小憎らしいくらい。 ちょい、鼻につくかも。
でもなあ。
この魅力に背を向けるほど、どかは我慢強くないのね。 だって、絶対、このおもしろさは全盛期のダウンタウンに肉迫する。 最近のお笑いコンビ(トリオ)はどれもみんなつまんないなあと思ってて (除く中川家)、マッチャンも最近、落ち目だしなあと思ってて、 だから、とても、どかは我慢出来ない。 ライヴをまだ観てないからちゃんとレビューは書けないけれど、 いつか、観てみたいなあ、チケ、取れるかなあ。
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