un capodoglio d'avorio
2002年10月14日(月) |
Rd.13 PACIFIC GP/Motegi |
妙な話で、世界GPは全16レースあり、そのうち日本では何故か2レース開催される。 まあスペインは3レースも開催されるので日本だけの待遇ではないのだけれど (日本はファクトリー、スペインは圧倒的なファンの熱気がそれぞれ原因だろう)。 さて、今回は緒戦の鈴鹿に引き続き二回目の日本、茂木(もてぎ)。 このコース、嫌い、面白くない、こちゃこちゃ、ストップアンドゴーで。
大治郎はなんとポール獲得! しかし・・・リタイア、はあ。 マシントラブルっぽい、ついてないなあ、ほんまに。 そして今回よりRC211Vを与えられたブラジルの英雄、バロスがその分まで激走。 ロッシを相手に互角以上の走りを見せた。 初めてじゃないかな、ロッシと互角にバトルをして、 まあ、チャンプがミスをしたとはいえ、負かしてトップをとったんは。 しかもニューマシン、初レース。 ああ、大治郎にこれをやってもらいたかったなあ。 確かにバロスはイイ選手。 名うてのベテランだし、ブラジルの英雄だし (レース界ではそれこそアイルトン・セナ以来の彼地の英雄)、 宇川やロバーツやジャックに比べたらそりゃあ好きだけど。 んー、あのライディングスタイルがなー。 でも、今回は、快挙だ、うん、偉い(葛藤多いな・・・)。
そしてバロスの勝利に隠れてしまうが、ロリス・カピロッシ。 未だにNSR500を与えられて、非力なマシンにまたがる孤独なヒール。 そう今まで、カピはGP界きってのヒールだった。 あの、忌まわしい原田のチャンピオンを略奪した故意の接触事故を待たず、 常になにか、ずるくてクリーンじゃないイメージを引きずっていた。 しかし、いま、カピはMOTO-GPでもっとも輝いているヒーローだ。 4スト勢にただ一人、2ストのマシンで互角に渡り合うイタリアの孤高。 このレースも、バロス、ロッシ、大ちゃん(途中リタイア)と、 四人でトップグループを形成し最後までそのペースをキープしたのだ。 それにつかれない4ストのライダーなんてざらだし、 さらに同じ2ストに乗っているライダーはもっともっと後方にあえいでいる。 カピだけが、非力な状況で誰よりもハードなアタックを繰り返し、 気合いと要領で名誉ある表彰台を勝ち取った、かっこいいなあ。
カピロッシは来期、ドゥカティに乗るという。 んー、エディ・ローソンがカジバでキャリアの最後を迎えたように、 カピもチャレンジングなチームでレース界に貢献するのか、かっこいいなあ。
にしてもつまんないサーキット。 次はマレーシア、そしてその次がオーストラリア、フィリップアイランド! フィリップアイランドはファンドレンテ、ドニントンと並んで、 世界最良の二輪レースコース。 待ち遠しいな、待ち遠しいな。
Moto-GP Rd.13 PACIFIC GP/Motegi 1位:アレックス・バロス HONDA 2位:ヴァレンティーノ・ロッシ HONDA 3位:ロリス・カピロッシ HONDA
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