un capodoglio d'avorio
「海辺のカフカ」もうすぐ読み終える予定。 本当に面白いと思う。 何でもない普通の情景描写なのに、なぜか戦慄が走る。 これはもう、他の作家では起こりえない体験。 きっとすごい部数が売れていて、 すごい人数がこの本を読み進めていて、 同じような、でも微妙にちがう感情を喚起されているんだろうな、 日本全国で。 きっと、この瞬間に限れば「聖書」や「般若心経」などを、 遙かにしのぐ「読まれ率」なのだろう、この本は。 そういう意味では、よしもとばななも、江國香織も、 町田康も、辻仁成も、池澤夏樹も、かなわない。
どかは帰りの電車とわずかな昼休みにのみ、 ページを進めるのでとても読むのが遅いらしい。 どかの周りの友人や先輩はもう、おおかた読み終わっている。 どかにネタばらしをしたくてしたくてたまらんらしい。
「じゃかあしい、だまってえ!」
それはそうと、今朝のJRのダイヤの乱れはひどかった。 総武線もあおりを食って、どかは運良く座れたからよかったものの、 あれで立ちんぼやったらまずまちがいなく、倒れてたな、うん。
でも、帰りのダイヤは普通。 また、すこしずつ、読み進めていく。 実際のどかの置かれた状況とシンクロしていく。 今夜は阿佐ヶ谷で一瞬、ウルっときたが我慢我慢。
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