un capodoglio d'avorio
passatol'indicefuturo


2002年10月08日(火) ベストセラー

「海辺のカフカ」もうすぐ読み終える予定。
本当に面白いと思う。
何でもない普通の情景描写なのに、なぜか戦慄が走る。
これはもう、他の作家では起こりえない体験。
きっとすごい部数が売れていて、
すごい人数がこの本を読み進めていて、
同じような、でも微妙にちがう感情を喚起されているんだろうな、
日本全国で。
きっと、この瞬間に限れば「聖書」や「般若心経」などを、
遙かにしのぐ「読まれ率」なのだろう、この本は。
そういう意味では、よしもとばななも、江國香織も、
町田康も、辻仁成も、池澤夏樹も、かなわない。

どかは帰りの電車とわずかな昼休みにのみ、
ページを進めるのでとても読むのが遅いらしい。
どかの周りの友人や先輩はもう、おおかた読み終わっている。
どかにネタばらしをしたくてしたくてたまらんらしい。

「じゃかあしい、だまってえ!」

それはそうと、今朝のJRのダイヤの乱れはひどかった。
総武線もあおりを食って、どかは運良く座れたからよかったものの、
あれで立ちんぼやったらまずまちがいなく、倒れてたな、うん。

でも、帰りのダイヤは普通。
また、すこしずつ、読み進めていく。
実際のどかの置かれた状況とシンクロしていく。
今夜は阿佐ヶ谷で一瞬、ウルっときたが我慢我慢。


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