un capodoglio d'avorio
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2002年09月03日(火) Rd.10 CESKE REP./Brno

オーソリセンターのミミちゃんから借りたビデオで観戦。
加藤大治郎 with"RC211V"。
ついに日本が生んだ天才がコースに降臨した!
でも、なにぶん、初めて乗るマシン。
いきなり排気量が500ccから990ccになったのだから慣れるまでは大目に・・・
いや、彼の才能を持ってすればすぐにでも・・・

そんな期待を持ってみてたら予選が終わった後、ヘタレ宇川が、

  まーぶっちゃけもう厳しいと思うんですけど、ロッシに着いていって・・・

という発言が解説の岡田忠之と坂田和人という
二人の元GPライダーから手厳しく批判された。
曰く「まだ七戦も残ってるのに諦めるような発言は聞きたくない」と、全くだ。
ほんっとに魅力にかけるワークスライダーだと思う、彼わ。
しかしポールポジションのビアッジに予選二番手の大治郎という並びは、
限りなくエキサイティング!

そしてラップタイム上位の四台が、予想通りトップグループを形成。
そのまま後半戦まで、コースレコードペースでなだれ込み、ヘタレ宇川は徐々に脱落。
半年先んじて4ストマシンに乗った宇川が大ちゃんに歯が立たない映像は、まさに胸がすく。
これはいままで全国のGPファンがどれだけ望んだ映像だろう!
ビアッジ・ロッシ・加藤の三人が世界最速の一群としてブルノサーキットをラップする。
余裕があると思われたロッシもしきりに後ろの大ちゃんを気にする。
確かに、RC211Vを初めて乗る加藤にちぎられたら怪物の異名が汚される。
ビアッジは必死に逃げてロッシもそれについていき、大ちゃんも離されない!

・・・あぁ!!!

16週目、ロッシのリアタイヤが剥離する、ロッシ、スローダウン!
これまで9戦中8勝、残り1戦も2位という神懸かり的な戦績を残してきたロッシが・・・
ピットに戻ってタイヤを換えて再びコースに戻るも、諦めてリタイア。
なんと、ロッシがノーポイントレースだ。
ビアッジはさすがに凄みがある。
イタリア三羽がらすの一角、世界チャンピオンも何度も経験したベテラン。
ブルノはコース幅が広く、単純なコーナーでストレートを繋ぐあんまし面白くないコース。
でもビアッジは過去このコースで六勝。
ビアッジのライディングの特徴はとにかくスムースなライン取り。
ドッグファイトにはひ弱さを見せるけれど、独走となったときはいいラップを重ねていく。
ああ、やっと、YAMAHAが勝ったあ・・・
大ちゃんは二位、充分すぎるほど充分な結果だぉ。
ビアッジのウィニングコメントでも加藤への脅威が語られていた。
やはり同じ舞台で戦うライダーには、真の力関係と才能が自然に知れるのだ。
とにかく、まず、一勝。
一勝が観てみたい、大ちゃん、ファイト!

Moto-GP Rd.10 Ceske Republiky/Brno
1位:マックス・ビアッジ YAMAHA
2位:加藤大治郎 HONDA
3位:宇川 徹 HONDA


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