un capodoglio d'avorio
2002年01月20日(日) |
THE HIGH-LOWS@八王子市民会館 |
「遠かった、八王子・・・」
八王子の駅降りたらなんだかとても空が広くて、気持ち良かった。 でも寒い。 風が吹く度に体温が0.5度ずつ奪われていくかのよう。 今回はぴあやFLIPSIDEの先行などがことごとくヒットし4枚のチケットをゲット。 当日までに何とか声をかけて余らさずに済んだ。 おおきに、ドラ・惣一郎・落武者くん!
席は二階席の一番前、調君側。 さすがに見やすいが思ってたほど近くない。 「これでハイロのライブ、10回くらい目かなあ」と一人ゴチてると客電が落ちてスタート! そして・・・ヒロトが怒った! ステージに向けてフラッシュを焚いたバカがいたらしい。
「今写真撮った?死んで。冗談×2。 何やってもいいけどでもさ、死ぬ時は何も持ってけないんだよ。 だからライブでやった事とかを持ってかえるなよ! そのかわり全てを忘れるぐらい楽しんで帰ってくれ」
名言だ・・・ ヒロトはやはり私のカリスマ。 「肖像権」とかめんどうなことが問題なんかじゃなくて、 そのとき楽しいかどうかが問題なんだね、うんうん。 一瞬静まり返ったこの時を除けば、どかは結構ハイテンション。 昨年末の渋谷公会堂の時の悔しい鬱憤をはらすかの如く、飛んで飛んだ。 BLITZやAXほどの凝集力はないけれど、こんな会場でもヒロトやマーシーはちゃあんと、 時間が溶ける瞬間を繋げられる。 この日は「フルコート」が聞けなかったけれど、 「ハスキー」も「千年メダル」も「青春」も「迷路」も聞けたので大満足! でもきょうの白眉は、それまでどかの最もお気に入りでは決してなかった曲、二番めの「14才」だった。
最初まだ会場があたたまりきらなかったが「14才」のサビに入った瞬間・・・
「リーアル、よりリアリティ!」
この一言で会場の時間が溶けはじめた。 二階席から下を見ると本当に、何百人というオーディエンスが一斉に手をステージに向け叫んでいて。 気付くとどかもよく分からない白く光る方向にがむしゃらにジャンプしていた。
全ての憂鬱や鬱憤のネガティブスパイラルを断ち切る瞬間、 それは瞬間でしか無くつぎの時間の繋がりにはもとの絶望と再会するのだが、 全てを断ち切る瞬間が誰にでも等しく存在するという、信じられないくらい幸福な、 でもほんとうにあたりまえなこの事実が、 ヒロトのカリスマの根拠であり理由なのだ。
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