ねろえび日記
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2006年04月30日(日)  あの頃ペニー・レインと/エル・ポポラッチがゆく

「ベガーズ・オペラ」@WOWOWが無事録画できているか早送りで確認したら何だか橋本さとしサマが私好みにカッコよさげで観たいよ〜と思いつつも3時間余という長丁場に尻込みして2時間の映画を選択。


あの頃ペニー・レインと 
2000年 アメリカ
監督・脚本・製作:キャメロン・クロウ
出演:パトリック・フュジット/ケイト・ハドソン/フランシス・マクドーマンド 他

紹介:1973年、弱冠15歳でローリングストーン誌のライターとしてデビューした少年の青春の一コマ。ブレイク寸前のロックバンドのツアーに同行取材するウィリアムの夢と希望と恋と母との確執と挫折と……えーと、そんな感じ。

剛さんが某プロデューサーをして十代のキミに主人公の男のコの役をさせたかったとか何とか言わしめた作品。NHK BS2で放送されたのでこれ幸いと観てみた。
男のコの母親が強烈に息子を愛しちゃってて構いまくりで、某Pはそこんとこで剛さんにキャスティングしようと思ったかのかしら……てのはタチの悪い冗談です。ごめん。
ていうか、日本では成立しないストーリーだから単に“Pの妄想”(妄想上等)としか言いようがない気がする。エッセンスだけすくい取るとしても音楽と仲間との愛憎の狭間でキラキラした日々を送る十代の男のコなんてありがちなパターンだし。


映画自体はまあまあよかったかな。
主人公の男のコが初々しくて愛らしくて素敵だった。眼と笑う口元が魅力的だった。

話がわかりにくいところもあったんだけど、それは私が当時のロックシーンをよく知らないせいもあるし、ガイジンの顔(特に成人男子)の見分けが覚束ないせいもある(とほほ)

心情として入りにくかったのは、主人公の男のコがスゴ腕の音楽ライターだとは伝わりにくかったことと、そもそも男のコが姉の影響でロックに目覚めた時演奏じゃなくて評論に行っちゃうてのが、特殊だなと思った。ま、後者は彼が天才的に頭がいいという設定であることと、何より監督の実体験に基づいているから文句は言えないけど。

ペニー・レインにしても、ミュージシャンと寝るだけのグルーピーじゃなくてバンドを応援するファン「バンド・エイド」(not 救急絆創膏)なんて見得切ってるけど、結局はグルーピーの自殺未遂の困ったちゃんだったし。でも、チャーミングな顔だちだった。ラストの粋な計らいも好きだった。

乱気流に見舞われ生死を彷徨う飛行機の中でのバンドメンバーやマネージャーたちの大告白大会がブラックで笑えた。



エル・ポポラッチがゆく
5本まとめた「お徳用サイズ」プレミアムバージョンを見た。くすっと笑えるところもあって結構面白いかも。
最後のNHKにつなげるナレーションは要らんな。


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