ねろえび日記
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2006年03月25日(土)  少しは、恩返しができたかな/南極物語@フジテレビ

少しは、恩返しできたかな
しょっちゅうここに書いてるけど、自分は難病モノは苦手だ。
この作品もニノが出てなければ見なかった。

ご本人と家族や友人など周囲の人にとっては真剣で重い大きな出来事だろうし、自分は赤の他人ながらそれはそれで尊重し敬意をもっているが、ドラマになってしまえば作品として自分の好みで物を言わせてもらう。

イヤな見方かもしれないけど、このドラマもよくある難病モノで、他作品との差別化を計る特徴をあげるとすれば主人公の青年が東大に合格したことだろう。確かに健康であっても誰しもができることではないから素直にスゴイなーと思える。マスコミが食いつくウリはソコだと感じた。

で、ドラマを見ての感想。
和憲くんがあまりにもいい青年すぎる描き方なのが気になったけど、ニノの演技は上手いと思ったし、好きだった。押し付けがましくなくて、だからこそ繊細で(勉強ができるという意味だけでなく)頭のいいコなのが伝わってきた。
ま、眼鏡に卓球ユニフォーム(=短パン)がめちゃくちゃチャーミングで、申し訳ないがソコんとこが一番感銘を受けたんだけどね。
大竹しのぶサンもよかったです。



南極物語(1983年 日本)
先日TVで放映されたのを見た。
公開当時映画館で見たはずなのだが、案の定ほとんど憶えてなかった。
現在上映中のディズニー制作のアメリカ版は観ていないし観る気もないのだが、ネタバレで、犬はカラフト犬じゃなくてシベリアンハスキー、生き残るのがタロジロの2頭だけではなくて大半が死なないと知って、ノーテンキなアメ公(コラコラ)はしょーがねーなー、タロジロの感動物語をぶち壊しだよ、と思ったのだが。

ごめん、アメリカ。
日本版もそーとーなモンでした(こんな映画だったのか〜)
当時の越冬隊がビンボくさいのは、実際そういう時代だったのだからまあいいとしよう。備品がチャチいからこそ犬たちが自由の身になれたのだから。

マイッタのは、サバイバルに突入した犬たちの描写に入ってからだ。
そりゃ、実際の犬たちがどんな風に生き延びたかなんて誰にもわからないですよ。映画だから何かドラマチックに盛り上げも必要なんでしょうけど。犬ドラマの演出がクサい。

シャチの攻撃からタロジロをかばって負傷したリキって……。なんでそんなことわかるんだ。

ペンギンの赤ちゃんを襲う海鳥を目撃したあと飛んでいる鳥のほうを襲うタロジロ。
えぇ〜?!フツー自分らもペンギンの赤ちゃんを狙おうと考えるやろ、そっちのほうが効率いいもん。って、倫理上そういうわけにもいかんのね。自分なんか共食いしなかったのかとまで思ったのに。それはさすがにグロすぎか。
海鳥かわいいペンギンの赤ちゃんを襲う→海鳥悪もの→タロジロ海鳥襲ってもかまわない、こんな感じか。
でも、あざらしは集団で襲ってたぞ。

やたらと氷原を全力疾走してたのもエネルギーの無駄使いじゃねーのと心配だったし。


あと、高倉健(役名忘れた)が、何かの時には犬を薬殺しようと考えていたのは結構ショックだった。そして、それが間違ってるかもしれんとやっと気がついたのが犬を置き去りにして犬の飼い主にお詫び行脚をして後。何が正解かも、その場で何ができたのかも、わからないし仕方がなかったんだろうが、何かこの男、真面目で誠実そうだけど、恐いと思ったよ。


まとめ。
実際の越冬隊の犬ぞりのカラフト犬にしても、映画に出演した犬たちにしても、人間のためにこんな過酷な仕事をさせられてることに、犬ってホントに“お犬好し”(お人好しの犬版)だなあと健気でせつなく愛おしく思う。
自分ちょっと「シリアル・ママ」的にズレてるところがあるから、日々のニュースでも人間が殺されるよりも動物が虐待されたり殺されるほうが頭にきて心が痛む場合があるのよ。




本日は大人計画の「まとまったお金の唄」大阪公演の一般発売日。
先日e+のプレオーダーで落選して、今日もすでに土日は各所売り切れだった。しょぼん。
土日しか行けないからキツイわ〜。
PTA役員の仕事がいつ入るかわからないからコワくて平日の前売りを押さえられないという事情がある。


劇団☆新感線の「メタルマクベス」の大阪公演も来月一般発売が始まるが、すでに敗北感に満ちている。
初心者の自分が言うのもナンだが、最近の新感線の公演って、客演者がメインで劇団員の見どころはあまりないし、いのうえさんが演出しているという意味だけなのかもしれない。
でも、今さらファンになった身としてはできるだけナマの舞台を見たいし、粟根さんに会う(会うって言うな)には公演に入るしかないではないか。せつない。しかも、彼の扱いがまたせつない、たぶん。


おっと、そんなところに朗報だ。
「ドナイシタイン博士のひみつ学会 §3 初恋のひみつ」が大阪でも上演される。粟根さん的には「メタルマクベス」よりもこっちのほうが見応えがあるかもしれぬ。
でも、「メタルマクベス」が終わって10日後に「ドナイシタイン博士」なのね、タイトなスケジュールというか、それができちゃう程度の出番なのかよー、どっちも。ひぃ〜ん。


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