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2003年03月03日(月)
誰にも、それは、語れない。

大好きな詩と。


<春宵感懐>              中原中也

雨が あがって、風が吹く
   雲が 流れる、月かくす
みなさん 今夜は、春の宵
  
  なまあったかい、風が吹く

なんだか深い、溜息が
   なんだか、はるかな、幻想が
湧くけど それは 掴めない
  誰にも それは 語れない

誰にも それは 語れない
 ことだけれども それこそが
いのちだろうじゃないですか
 
  けれども それは 示(あ)かせない

かくて 人間 ひとりびとり
 こころで感じて顔見合わせれば
にっこり笑うというほどの
 ことして一生過ぎるんですねえ。

雨が あがって 風が吹く
  雲が 流れる 月かくす
みなさん、今夜は 春の宵
  
   なまあったかい 風が吹く

**********

春だからと浮かれた気分に浸っているのか、そんな人々を醒めた眼で見下ろしているのか。
風流と、冷静と、諦観と。
逃げ口上と、弱さと、諦めと。

中原中也は、「眠兎」(浅田弘幸・集英社)を雑誌で読んでから好きになって、中学生の頃に発表やって調べて、志賀直哉と共に好きになって、いまでも割りと好きな詩人。
それでも春は嫌いで。
頭痛に眉をしかめながら、今年も段々と暖かくなっていく季節の変わり目を、恨めしく思う。
ようやく涼しくなったと思ってたのになー。(←冬生まれ春嫌い。)(夏も苦手なんだが。)

春宵感懐は、とても好きな詩の1つです。
中学の国語の発表課題で「春」をテーマに発表をしろということで、この詩を選んで感想をつけて発表しました。
そのときのセンセイの感想。↓
「・・・とても○○さん(苗字)らしい文章ですね。」
国語の発表するたびに、「らしい」と言われたが一体何が言いたかったんだ、国語教師Y。意見文でも感想文でもディベートでも同じこと言われまして、そのとき私は「他に何も言いようが無いってことか。つまりつまらないってことか。」と勝手に納得したものでした。
考えてみればそれ以来作文なんか書いた覚えないなあ。

**********

なにかあっても、自分の声で表せなければ他人には伝わらないんだと思った。
まだ。
まだ、私には、明確に説得をする力が無い。
「今は分からないだけだから。」
いままで、ずっと自分のしたいようにやらせてくれてた親の期待してることを、してあげるべきなんだろうか?
うまく説得する自信が無い。
そして、やる気をそがないで欲しい。
いまは、まだ。

悩んでます。
頭痛い。